
【概要】
ある銀行では、「イクまご休暇」という制度を導入しています。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.休暇を、孫の育児に利用することができます。主に、お子さんの出産や育児を手伝うために利用されています。
2.孫が小学校を卒業するまで、取得することができます。
3.年次有給休暇の未取得分を120日まで積み立てて利用できる「積立特別休暇」があり、その休暇を利用することになります。
【意見・感想・解説】
今回は「イクまご休暇」制度を取り上げました。
まずは、積立特別休暇制度があることが特徴的ですね。会社によっては「失効年休積立制度」ということもあります。
年休は時効が2年であるため、未消化の場合は時効となり、消滅して使えなくなるのが一般的です。ただ、それでは社員にとって気の毒ということもあり、未取得分を積み立てておき、使途を限定したかたちで休暇を取得できるようにすることもあります。
いわゆる「法定外の特別休暇」です。 使途の例としては、「病気」「育児」、「介護」、「ボランティア」があげられます。
そして、何といっても今回は「孫の世話」ですね。これは、かなり珍しいといえます。
以前、子が親のために休暇を活用することができる「親孝行休暇」を紹介しましたが、これとは逆パターンです。とても興味深いです。
確かに、共働きが珍しくなくなっている今日では、お子さんの出産や育児に、親が手伝ってくれるのはありがたいことです。最近は平均寿命が伸びているため、元気な高齢者が沢山おられます。
社員のニーズはありそうです。とても参考になります。
今回の事例を踏まえ、会社(社長)から社員へのメッセージを作成しました。ご参考ください。
会社から社員へのメッセージ例
社員の皆様へ
いつも日々の業務に真摯に取り組み、会社を支えていただいていることに、心より感謝申し上げます。
私たちは、会社の成長は社員一人ひとりの力によって支えられていると考えています。だからこそ、会社として何より大切にしたいのは、社員の皆様が安心して働き続けられる環境を整えることです。
人生には、仕事だけでなく、家族を支え、寄り添うことが求められる大切な場面があります。お子さんやお孫さんの誕生、育児のサポートなど、ご家族にとって大きな節目となる時期に、社員の皆様がしっかりと力を尽くせることは、ご本人にとってもご家族にとっても、かけがえのない意味を持つものだと思います。
そのような中で、孫の育児支援を目的とした休暇制度のように、家族の絆を支える仕組みは、これからの時代にますます重要になっていくのではないでしょうか。会社としても、社員の皆様が仕事と家庭の両立を図りながら、長く安心して働ける職場づくりを進めていきたいと考えています。
社員の皆様がそれぞれの家庭環境や人生のステージに応じて、無理を抱え込まずに働けること、それが結果として、働きがいと安心感につながり、会社への信頼にも結びついていくものと信じています。
これからも会社は、社員の皆様を大切にし、共に歩み、支え合える存在でありたいと考えています。皆様がこの会社で末永く活躍し、「ここで働いてよかった」と感じていただけるよう、より良い職場環境づくりに努めてまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
代表取締役社長〇〇〇〇
顧問契約サービスのご案内
育児や介護、休暇制度など、社員の多様なニーズに応える制度づくりは、これからの会社経営においてますます重要になっています。一方で、制度を設けるだけでは足りず、法的な整理や運用上のルール整備、個別事案への対応まで見据えておくことが欠かせません。
顧問契約をご利用いただくことで、日常の人事労務管理におけるトラブルの予防はもちろん、万一問題が生じた場合にも適切かつ迅速な対応が可能になります。さらに、社員が安心して働ける職場環境を整えることは、優秀な人材の確保及び定着にもつながります。
「自社でも特別休暇制度を検討したい」「現場に合った制度設計をしたい」「制度導入後の運用までしっかり支援してほしい」とお考えの際は、ぜひご相談ください。貴社の実情に合わせて、実務的な視点から丁寧にサポートいたします。
顧問契約の内容
- 定期対面による、親身な対応
貴社の人事労務の課題を深く理解し、現場目線で実践的な提案を行います。 - ご相談に対する、迅速な回答
メール・電話・オンラインなど最適な手段でスピーディーに対応します。 - 就業規則の作成・改定
最新法令を踏まえた規程整備でリスクを軽減します。 - 書式や最新情報のご提供
実務でそのまま使えるフォーマットと最新トレンドを随時共有します。
代表社員 坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
坂本直紀の詳しいプロフィールはこちら
坂本直紀の研修・セミナー実績はこちら
坂本直紀の書籍執筆実績はこちら
坂本直紀の雑誌執筆実績はこちら
坂本直紀のメディア取材実績はこちら




