
【概要】
ある大学の付属中学で勤務する男性教師が、教育実習を受け持った女子大学生2人に対し、セクハラ行為を行った疑いが生じています。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.男性教師は1人の女子大生に対し、LINEで「似た者同士」などと発信したり、結婚を想定したメッセージを送っていました。もう1人には精力剤を飲ませたり、飲食店で深夜まで授業の指導を行っていました。
2.女子大生2人は実習中、付属中学に相談したところ、この教師は指導担当から外されました。しかしながら、専門的指導のカリキュラムが途中のまま、実習は終わったとのことです。
3.相談を受けた大学側は、この問題に、積極的に対応していなかったことが判りました。また、被害にあった2人は現在も、「セクハラを口外しないようにという圧力を感じ、教育機関としての体質を疑う」と、訴えています。
【意見・感想・解説】
今回は、セクハラに関するトラブルを取り上げました。
ハラスメントは、力関係が影響します。今回は、「教育実習を受ける者」と、実習評価者である「教師」が当事者であるため、まさに力関係が背景の、典型的な事件といえます。
私が今回の大きな問題と考えるのは、「被害にあった女性が大学に相談しているにもかかわらず、積極的に問題解決を図ろうとしなかった」点です。こうなると信頼関係は失われてしまい、トラブルが深刻化することが懸念されます。
相談を受けたら、迅速に解決を図ることが大変重要です。時間が経過すればするほど、不誠実な姿勢をとがめられる可能性も高まります。
ハラスメント対策研修のご案内
本件のようなセクシャルハラスメント問題は、力関係や組織の対応体制によって被害が拡大・深刻化することが多く、職場や教育現場での予防と対応がますます重要になっています。
坂本直紀の研修では、「相談を受けた際の対応のあり方」や「組織としての信頼を損なわない行動」について、管理職や現場の担当者が理解し、実行できるようになることを目的としています。
今回のように、ハラスメントに関する初期対応の遅れがさらなる信頼失墜を招く例は少なくありません。ハラスメント対策研修では、実際のケースに基づきながら、適切な初動対応、再発防止、被害者支援までを包括的に学びます。
安心して働ける職場づくりのため、ぜひハラスメント対策研修をご検討ください。
ハラスメント対策研修例(管理職向け)
(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。
研修講師:坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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