2012年に勤労者・心の電話相談の受付件数が29,209件となり過去最高を更新したことを示すイラスト
上司との人間関係や将来不安、不眠に悩む勤労者が心の電話相談を利用し、相談件数が29,209件で過去最高となったことを伝える4コマ漫画
労働者健康福祉機構の「勤労者・心の電話相談」では、平成23年度の受付件数が前年度比5%増の29,209件となり、上司との人間関係や将来への不安、不眠に関する相談が多く寄せられました。

【概要】

労働者健康福祉機構が、毎年実施している「勤労者・心の電話相談」の受付件数が、29,209件に達し、過去最高記録を更新しました。具体的には以下のとおりです。

1.全国19ヶ所の労災病院が平成23年度に受け付けた相談件数を集計したもので、前年度を5%(1,391件)上回りました。

2.相談件数は、平成12年度の3,721件から急増し、平成18年度に2万件を突破し、そして3万件に迫っています。

3.相談の内容は、職場、自身の心理的悩み、体調に大別し、以下それぞれの相談の中で最も多いものを示します。

(1)職場に関する問題 :「上司との人間関係」 2,904件
(2)自身の心理的悩みに関する問題:「将来に対する不安感」10,097件
(3)体調に関する問題 :「不眠」 2,171件

【意見・感想・解説】

今回は、「勤労者・心の電話相談」の受付件数について取り上げました。

それにしても、平成12年度の3,721件から、現在は、3万件に迫っており、この急増ぶりはすごいですね。

メンタルヘルスに関するご相談は、業務上、よく受けているのですが、こうした状況をみると、今後もますます相談が増えてくることが予想されます。

さて、今回の調査の中で、注目したのは、職場に関する問題では、「上司との人間関係」が最も多いことです。精神障害の労災の請求理由でも、「上司とのトラブル」が最も多く、この上司と部下の関係が、メンタルヘルス対策では、とても重要であることを示唆しています。

そして、上司と部下の関係で、最も注意すべきは、パワーハラスメントの問題です。社内での、パワーハラスメント対策が、とても重要といえます。