2013年度の北海道における保育所等への監督指導で、違反率82%となった結果を示すアイキャッチ画像
北海道の保育所等への監督指導で220件中181件に違反があり、違反率82%だったことを解説する漫画風アイキャッチ画像
北海道労働局が道内17の労働基準監督署で実施した保育所等への監督指導では、220件中181件で法令違反が確認されました。主な違反は法定労働時間133件、労働条件の明示71件、割増賃金36件です。

【概要】

北海道労働局は、道内17の労働基準監督署で実施した保育所等に対する監督指導結果を取りまとめました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.監督指導実施件数は220件で、違反事業場数は181件でした。違反率は82%でした。

2.法令違反の事項別内訳の上位3項目は、次の通りでした。
(1)法定労働時間に関する事項 133 件
(2)労働条件の明示に関する事項 71 件
(3)時間外労働等の割増賃金に関する事項 36 件

【意見・感想・解説】

今回は、北海道労働局による保育所等に対する監督指導結果を取り上げました。違反率が、80%を超えており、深刻な状況がうかがえます。

一方で、今回は、保育所等に関するものでしたが、違反事例をみてみますと休憩時間については、児童の様態等により所定の時間数を取得できないという、保育所等特有の悩ましい事例もありました。法違反は、勿論、良くないことであり、監督指導を受けた場合は是正することが、大切になります。

一方で、今回の事例のように保育士が休憩を取りたくても児童の様態等により、休憩時間を取れないことは単なる法違反という問題でははなく、背後に保育士の人手不足という問題が抱えていることが考えられます。

今後は、待機児童の解消を加速する方向で、国等は動いていますが、一方で不足する保育士の確保を行わなければ、事例にあげたような問題は解消されません。

また、保育士の長時間労働も気になるところです。保育士の確保、労働条件の改善について、国等は適切な対応を図ることが重要です。