JAの男性社員が上司から「いい学校を出ているのに本当に仕事ができない」と叱責され、パワハラや過重労働により休業・うつ病となった労災認定事例を表すイラスト
JA職員が組織改編による業務増加と債権回収の負担に加え、上司から「いい学校を出ているのに本当に仕事ができない」と叱責され、うつ病で休業に至ったパワハラ・過重労働の労災認定事例を描いた漫画
組織改編で仕事が増え、債権回収も担当したJA職員が、上司の叱責や過重労働によりうつ病で休業し、労災認定された事例。

【概要】

あるJAの男性社員が、パワーハラスメントや過重労働で休業を余儀なくされたとして、JAに損害賠償を求めた訴訟がありました。和解が成立し、JA側が男性に約565万円を支払うことになりました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.訴状によると、男性は組織改編で業務が増えた上、組合員からの債権回収も担当しました。回収が滞ると当時の理事長から「いい学校を出ているのに本当に仕事ができない」としっ責を受けました。

2.その後、この男性社員は、休業を強いられ、うつ病と診断されました。

3.労働基準監督署は労災と認定していました。

【意見・感想・解説】

今回は、不用意な発言等でトラブルになった事件を取り上げました。

「いい学校を出ているのに本当に仕事ができない」と叱責を受けたとのことですが、これは、いわゆる精神的な攻撃になります。こうした発言は、とても適切な指導とはいえません。パワハラに該当する可能性が高く、決して行ってはなりません。

そして、今回のケースでは、被害者がうつ病に罹患しました。パワハラが原因でうつ病、すなわちメンタルヘルス不調に罹患することは、比較的、よくみられます。

最悪の場合は、メンタル不調から自殺につながるリスクもあります。注意する必要があります。