上司への冷たい態度や業務上必要な対応の無視がパワハラと認定され、処分を受けた奈良県警の男性巡査部長を描いたイラスト
奈良県警の男性巡査部長が上司への無視や冷たい態度をパワハラと認定され、本部長訓戒処分後に辞職する様子を描いた漫画
上司への冷たい態度や業務上必要な対応の無視がパワハラと判断され、奈良県警の男性巡査部長が本部長訓戒の処分を受けて辞職しました。

概要

奈良県警は、県内の警察署に勤務する男性巡査部長を、本部長訓戒の処分にしました。

具体的には、次の内容が特徴的です。

1.男性巡査部長は、ある上司に対し、冷たい態度を取ったり、業務上必要な対応を無視したりしていました。

2.県警は、これらの行為をパワーハラスメントにあたると判断しました。

3.男性巡査部長は、「上司の仕事の進め方に不満があった」と説明しています。

なお、男性巡査部長は辞職しました。

意見・感想・解説

今回は、部下から上司へのパワーハラスメントについて取り上げました。

一般的に、パワーハラスメントというと、「上司から部下へ行われるもの」というイメージが強いかもしれません。

しかし、実際には、部下が上司を無視したり、冷たい態度を取り続けたりすることで、職場環境を悪化させるケースもあります。

パワーハラスメントに該当するかどうかは、役職の上下関係だけで判断されるものではありません。相手に精神的な苦痛を与え、職場環境を害する言動であれば、部下から上司への行為であっても問題になる可能性があります。

今回の男性巡査部長は、「上司の仕事の進め方に不満があった」と説明しています。

しかし、不満があるからといって、無視や冷たい態度によって意思を示すことは適切ではありません。不満や意見がある場合には、本人との面談、さらに上位の管理職への相談、人事部門への申出など、社内の正規のルートを通じて伝えることが重要です。

管理職だけでなく一般社員に対しても、「上司に対する態度や言動によっては、ハラスメントになり得る」という点を、研修などで周知しておく必要があります。

ハラスメント対策研修のご案内

ハラスメントは、上司から部下への言動だけでなく、部下から上司への無視や威圧的な態度、同僚間の言動など、さまざまな関係で発生します。

坂本直紀の研修では、立場にかかわらず注意すべき言動や、職場で不満や意見を適切に伝える方法を、具体例を交えて分かりやすく解説します。ハラスメントのない職場づくりに向けて、ぜひ研修の実施をご検討ください。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ

一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員

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