校長のパワハラで叱責を受ける女性教頭のイラスト、損害賠償命令に関する学校現場の問題
校長のパワハラにより女性教頭がうつ病を発症し、市に損害賠償命令が出された学校トラブルのイメージ
沖縄県の中学校で、校長の繰り返しの叱責が女性教頭の人格を傷つけ、うつ病発症との因果関係が認められた裁判事例。

【概要】

沖縄県のある中学校の教頭だった女性が、校長のパワハラでうつ病を発症し退職に追い込まれたなどとして、市に損害賠償を求めました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.判決によると、当時の校長が女性を校長室に呼び
「こんな教頭はいない」
「能力がない」
などと繰り返し叱りつけてた、というものです。

2.一方的で行き過ぎた言動により原告の人格を傷つけたとして、裁判所は、校長の言動とうつ病発症には因果関係があると判断しました。

3.国家賠償法に基づき、裁判官は市側に約622万6千円の支払いを命じました。

【意見・感想・解説】

今回はパワハラに関する損害賠償について取り上げました。

校長が教頭にパワハラを行った結果うつ病発症、という珍しい事例です。通常であれば、二人三脚のパートナーとなり得る2人ですが、関係性がこじれてしまったケースですね。

校長と教頭では、校長のほうが確かに優越的な立場にあります。そのため、力関係の強いほう(校長)が弱いほう(教頭)にパワハラを行った、というのはある程度、納得がいきます。

このケースで難しいと感じた点は、教頭という”比較的高い地位にありながら”、パワハラを受けたという事実です。同時に、学校のトップである校長を、誰が(どの機関が)厳しく指導するのか、についても難しい面があると感じています。

会社で置き換えれば、社長が専務に対してパワハラをしているイメージです。滅多にないケースかもしれませんが、校長、社長の考えを改めさせていく必要があります。