2012年5月の完全失業率が3カ月ぶりに改善し4.4%となったことを示す、グラフとビジネスパーソンのイラスト
2012年5月の完全失業率が4.4%に改善し、有効求人倍率や労働力人口の変化を解説する会話形式の雇用統計イラスト
2012年5月の完全失業率は前月比0.2ポイント改善して4.4%に。男性は改善、女性は悪化し、有効求人倍率は0.81倍へ上昇しました。

【概要】

総務省が発表した5月の完全失業率は前月比0.2ポイント改善して、4.4%になりました。改善は3カ月ぶりです。具体的には以下のとおりです。

1.完全失業率は、男性が0.3ポイント改善した半面、女性は0.1ポイント悪化しました。製造業の就業者数が伸びたことが、男性の失業率の改善につながりました。

2.同日発表した5月の有効求人倍率は0.81倍で、前月を0.02ポイント上回りました。3年8カ月ぶりに0.8倍を超えました。

3.一方、5月の全国の労働力人口は前月比20万人減り、就業者数は10万人落ち込みました。

【意見・感想・解説】

今回は、失業率等について取り上げました。

完全失業率は改善、有効求人倍率は上昇ということですので、一見、雇用動向は改善しているように見えますが、やはり、安心してはいられないと感じます。

その理由は、労働力人口の減少です。少子高齢化も影響しているのでしょうが、それにしても、この落ち込みは心配です。

完全失業率は、働く意思や能力があり、求職している人にも関わらず、働くことが出来ない人のことです。

一方、労働力人口が落ち込んでいるということは、非労働力人口が増えている可能性が高いです。非労働力人口とは、働かないことを前提としている方々です。

つまり、働くことをあきらめてしまった人が多くなっていることが懸念されるということです。

次月以降も、こうした傾向が強くなれば、本当に問題です。注視していきたいと思います。