
【概要】
ある電機メーカーでは、スタンプラリーでガン予防を推進しています。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.スマートフォンに、スタンプカードのアプリをインストールします。
会社が指定するイベントに参加した社員には、スタンプを押したうえでポイントが付与されます。イベントとポイントは、次のようなものがあります。
●健康教室 2P
●がんクイズ 1P
●大腸ポリープと大腸がんセミナー 2P
2.ポイントがたまったら、次のような賞品がもらえます。
●1ポイント以上 = がんの知識がさらに高まる資料閲覧
●5ポイント以上 = 3,000円分のカタログギフト(抽選で30人)
●9ポイント以上 = 1,000円分のクオカード
【意見・感想・解説】
今回は、がん予防に取り組む事例を紹介しました。
スタンプラリーでポイント付与というのは面白いですね。アプリを用いてゲーム感覚で参加が出来るので、社員の方も進んでがん対策に真剣に取り組むものと思われます。
会社の事業発展のためには、社員の活躍が必要不可欠であり、そのためには、社員が健康でいることが大切です。
このように、会社が率先して社員の健康増進に取り組むことは好感が持てます。とても参考になります。
今回の事例を踏まえ、会社(社長)から社員へのメッセージおよび規程例を作成しました。ご参考ください。
会社から社員へのメッセージ例
社員の皆様へ
いつも日々の業務に真摯に取り組み、会社を支えてくださっていることに、心より感謝申し上げます。
会社にとって何より大切なのは、社員の皆様一人ひとりの存在です。皆様が心身ともに健康で、安心して働き続けられることが、会社の成長の土台であり、未来をつくる力になると私たちは考えています。
とりわけ健康は、ご本人の毎日の充実はもちろん、ご家族の安心にもつながる大切なものです。だからこそ会社は、社員の皆様の健康を個人任せにするのではなく、会社としてしっかり支え、応援していきたいと考えています。
今回の健康増進の取組みでは、健康教室やセミナー、クイズなどに楽しみながら参加し、スタンプを集めていただくことで、自然と健康への意識を高められるよう工夫しています。無理なく前向きに取り組める仕組みを通じて、がん予防をはじめとする大切な知識を身につけ、ご自身の健康管理に役立てていただければうれしく思います。
会社は、社員の皆様が長くいきいきと働ける職場づくりを、これからも大切にしてまいります。働きやすさだけでなく、「この会社で働き続けたい」と感じていただけるよう、安心できる環境づくりと健康支援の充実に、今後も真剣に取り組んでまいります。
社員の皆様の健康と笑顔が、会社の力です。これからも皆様を大切にし、ともに支え合いながら、より良い未来を築いていきたいと願っています。ぜひ本制度を活用し、ご自身のため、ご家族のため、そして明るい職場づくりのために、積極的に参加してください。
代表取締役社長〇〇〇〇
がん予防スタンプラリー制度規程例
(目的)
第1条 本規程は、社員のがん予防に関する知識の向上および健康意識の醸成を図るため、会社が実施するスタンプラリー制度について必要な事項を定めるものとする。
(適用対象)
第2条 本規程は、会社に勤務する全社員に適用する。
(制度内容)
第3条 本制度は、社員が会社の指定する健康増進イベント等に参加した場合に、会社所定の方法によりスタンプおよびポイントを付与し、累積ポイントに応じて特典を付与する制度とする。
2.本制度は、社員が楽しみながら継続的に健康づくりに取り組むことを目的として運用するものとする。
(参加方法)
第4条 本制度に参加する社員は、会社が指定するスマートフォン用スタンプカードアプリをインストールし、所定の利用登録を行わなければならない。
2.社員は、会社が定める利用方法、注意事項および運用ルールに従ってアプリを使用するものとする。
3.スマートフォンの管理、通信費その他アプリ利用に伴う費用の取扱いについては、会社が別に定めるところによる。
(対象イベントおよび付与ポイント)
第5条 会社は、次のイベントに参加した社員に対し、スタンプを押印したうえで、次のとおりポイントを付与する。
1.健康教室 2ポイント
2.がんクイズ 1ポイント
3.大腸ポリープと大腸がんセミナー 2ポイント
2.会社は、必要に応じて対象イベントを追加、変更または終了することができる。
3.前項の場合、会社は事前または事後速やかに社員へ周知するものとする。
(ポイントの付与時期および管理)
第6条 ポイントは、社員が対象イベントへの参加を完了し、会社がその事実を確認した後に付与するものとする。
2.ポイントの管理は、原則としてアプリ上で行うものとする。
3.社員は、自己のポイント数に疑義がある場合、会社が定める期間内に所管部署へ申し出るものとする。
(特典内容)
第7条 累積ポイントに応じた特典は、次のとおりとする。
1.1ポイント以上 がんの知識がさらに高まる資料の閲覧
2.5ポイント以上 3,000円分のカタログギフト(抽選で30人)
3.9ポイント以上 1,000円分のクオカード
2.特典内容は、会社の判断により変更することがある。
3.前項の場合、会社は社員へ周知するものとする。
(特典の受給手続)
第8条 特典の受給を希望する社員は、会社が定める方法により申請その他必要な手続を行わなければならない。
2.5ポイント以上のカタログギフトについては、所定の要件を満たした社員を対象として抽選を行い、当選者を決定するものとする。
3.会社は、当選者への通知、特典の配付方法および配付時期について別途定めるものとする。
4.特典の受給資格は本人に限るものとし、譲渡、換金その他これに類する行為は認めない。
(社内手続)
第9条 本制度の実施、変更、中止その他運営に関する事項は、人事部または会社が指定する担当部署が所管する。
2.対象イベントの設定、ポイント付与、抽選の実施、特典の配付、問い合わせ対応その他必要な社内手続は、所管部署が行うものとする。
3.社員への周知は、社内掲示、電子メール、社内ポータルその他会社が適当と認める方法により行うものとする。
(遵守事項)
第10条 社員は、本制度の利用に際し、不正な方法によるポイント取得、第三者による代理参加、虚偽申請その他制度の適正な運営を妨げる行為をしてはならない。
2.会社は、前項に違反した社員に対し、ポイントの取消し、特典の不支給その他必要な措置を講ずることができる。
(個人情報の取扱い)
第11条 会社は、本制度の運営にあたり取得した社員の個人情報を、制度運営、参加状況の確認、特典の付与、健康増進施策の企画検討その他これに付随する目的の範囲内で利用するものとする。
2.個人情報の管理については、会社の個人情報保護に関する定めに従うものとする。
(委任)
第12条 本規程に定めのない事項その他本制度の運用に関し必要な事項は、会社が別に定める。
(附則)
第13条 本規程は、令和◯年◯月◯日より施行する。
顧問契約サービスのご案内
社員の健康づくりを会社として後押しし、安心して働ける職場環境を整えていくことは、企業経営においてますます重要になっています。今回ご紹介したような健康増進施策は、社員の意識向上や職場の活性化につながる有意義な取組みといえます。
もっとも、健康支援制度や福利厚生施策を実際に導入・運用する場面では、制度設計、社内周知、個人情報への配慮、不公平感を生まない運用など、検討すべき点が少なくありません。こうした場面で、日頃から継続的に相談できる体制を整えておくことは、労務トラブルの予防につながるだけでなく、万一問題が生じた場合にも適切かつ迅速な対応を可能にします。
また、社員を大切にする姿勢や働きやすい職場づくりへの取組みは、優秀な人材の確保及び定着の面でも大きな意味を持ちます。採用競争が厳しくなる中で、安心して長く働ける会社であることを示すことは、企業の魅力を高める重要な要素です。
顧問契約をご利用いただくことで、日常的な人事労務相談はもちろん、健康経営や社内制度整備、就業規則の見直し、社員への周知文書の作成などについても、実情に応じた継続的なサポートが可能となります。人事労務の課題に先回りして備えたい企業様は、ぜひ顧問契約をご検討ください。
顧問契約の内容
- 定期対面による、親身な対応
貴社の人事労務の課題を深く理解し、現場目線で実践的な提案を行います。 - ご相談に対する、迅速な回答
メール・電話・オンラインなど最適な手段でスピーディーに対応します。 - 就業規則の作成・改定
最新法令を踏まえた規程整備でリスクを軽減します。 - 書式や最新情報のご提供
実務でそのまま使えるフォーマットと最新トレンドを随時共有します。
代表社員 坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
坂本直紀の詳しいプロフィールはこちら
坂本直紀の研修・セミナー実績はこちら
坂本直紀の書籍執筆実績はこちら
坂本直紀の雑誌執筆実績はこちら
坂本直紀のメディア取材実績はこちら









