東京都の平成27年度労働相談状況を解説するイラスト。退職相談が6年連続で最多となり、職場の嫌がらせや労働契約に関する相談も上位に入っている様子。
東京都の平成27年度労働相談状況を漫画形式で解説する画像。相談件数は51,960件で10年連続5万件超となり、退職相談が6年連続で最多、職場の嫌がらせや非正規労働者の相談増加も示している。
平成27年度の東京都の労働相談では、退職が6年連続で最多となり、職場の嫌がらせや非正規労働者からの相談も増加しました。

【概要】

東京都産業労働局は、平成27年度における労働相談状況を公表しました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.労働相談件数は、51,960件(前年度比2.2%減)でした。平成18年度以降、10年連続で5万件を超えています。

2.相談内容は、6年連続で「退職」が最多でした。以下、「職場の嫌がらせ」、「労働契約」が上位3項目となっています。

3.「職場の嫌がらせ」の相談は引き続き増加しており、2年連続で2位となっています。

4.非正規労働者からの相談が増加しています。正規労働者からの相談が、前年度に比べて0.5%減少した一方、非正規労働者からの相談は1.3%増加しています。

【意見・感想・解説】

今回は、東京都産業労働局の労働相談状況を取り上げました。

退職に関する内容が最も多い状況です。ここでの退職とは、退職勧奨、退職強要、退職届の不受理、急な退職などが該当します。

退職勧奨、退職強要は会社が社員を辞めさせたいときに生じるトラブルである一方、退職届の不受理のように社員を辞めさせないで拘束させるトラブルもあります。このように退職といっても、色々なパターンがあります。

いずれにしても、こうした相談が多いということは、会社と社員との関係が良好でないことが原因であることを示唆しています。一歩間違えれば、裁判等のトラブルにつながるリスクが生じますので、注意が必要です。

そして、職場の嫌がらせ、いわゆるハラスメントについても同様にトラブルが生じないように、注意する必要があります。