2012年11月に東京労働局が実施した臨検監督で、3割の事業場に賃金不払い残業が発覚し是正指導を受ける様子を描いたイラスト
東京労働局の臨検監督結果として、265事業場中81事業場で賃金不払い残業が発覚し、労使協定未届けや月100時間超の残業実態が示される漫画風イラスト
東京労働局の調査により、31%の事業場で賃金不払い残業、38%で労使協定の未届け、11%で月100時間超の残業が確認されました。

【概要】

東京労働局では、昨年11月の「労働時間適正化キャンペーン」期間に実施した臨検監督結果を取りまとめました。具体的には以下の通りです。

1.東京労働局管内18労働基準監督署が265事業場を調査しました。その結果、31%に当たる81事業場で賃金不払い残業が発覚し、是正指導しました。

2.また、時間外・休日労働に関する労使協定が全体の38%で未届けの状態でした。

3.各事業場で最も労働時間が長い労働者の1か月あたりの時間外労働実態を見ますと100時間超の事業場が11%にのぼっていました。

【意見・感想・解説】

今回は、東京労働局による臨検監督結果について取り上げました。

賃金不払い残業による是正指導が約3割にのぼり、深刻な状態であることがうかがえます。

私は労働基準監督署から指導を受ける場合、最もリスクが高いのは、賃金不払い残業と考えています。

通常、労働基準監督署の指導では、仮に違反があった場合は適切に対応し、将来に向かって法違反がないように是正することで、対応します。

しかし、賃金不払い残業は、そうはいきません。通常、過去にさかのぼって、支給を求められます。社員数が多ければ、支給額は多額になることもあり、経営に悪影響を及ぼすことがあります。

従って、賃金不払い残業については、社内で問題がないか確認し、もし、問題があれば適切に対応する必要があります。