
【概要】
ある介護施設に勤めていた女性が、妊娠判明時に、会社から中絶や退職を促されるなどのマタハラを受けていました。そして、施設を運営するNPO法人と女性理事長に対し、800万円の損害賠償を求める訴訟を提起しました。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.女性が被告の理事長に妊娠を報告したところ、「辞めてもらいたい」、「今回は諦めてほしい」などと、退職や中絶を促されました。
2.つわりを理由に休暇取得を願い出たところ、「入ったばかりなのに迷惑」とも言われました。
【意見・感想・解説】
今回は、マタハラについてトラブルになっているケースを取り上げました。
妊娠の報告を受けたら、会社側は「おめでとう」と返すのが基本的な対応です。
さすがに、「辞めてもらいたい」、「今回は諦めてほしい」は不適切な発言です。
これは、妊娠・出産等のハラスメントにおける、いわゆる「状態への嫌がらせ型」に該当します。
妊娠を契機に、解雇その他不利益な取り扱いを示唆するものです。妊娠・出産等に関するハラスメント、いわゆるマタハラといえます。
事実であれば猛省するとともにしっかり謝罪して、再発防止に取り組んでいただきたいと思います。
ハラスメント対策研修のご案内
妊娠報告に対して「辞めてもらいたい」「今回は諦めてほしい」といった発言をしたり、つわりによる休暇申請に「迷惑」と言ったりする対応は、妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント、いわゆるマタハラの重大な問題につながります。現場の何気ない一言が、企業にとって深刻な労務トラブルや損害賠償請求に発展するおそれもあります。坂本直紀の研修では、ハラスメントの基礎知識だけでなく、管理職・現場責任者として求められる適切な対応方法、相談を受けた際の実務対応、再発防止のための職場づくりまで、実例を交えながら分かりやすく解説しています。ハラスメントのない職場環境づくりのために、ぜひハラスメント対策研修をご活用ください。
ハラスメント対策研修例(管理職向け)
(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。
研修講師:坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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