
【概要】
勤務先でマタハラを受けたなどにより、ある医療法人に勤務する女性職員が同社と最高責任者の男性、上司の女性に対して損害賠償を求めました。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.裁判官は「違法な嫌がらせがあった」として、計77万円の支払いを命じました。
2.判決では、この女性は男性から食事などの誘いを頻繁に受けるようになりました。その後、男性からの連絡を無視して以降、業務内容の変更といった嫌がらせを受けるようになりました。
3.そして、女性が妊娠を報告すると、男性や上司の女性から「想像妊娠ではないのか」「中絶もできる」などと言われました。さらに、負担の大きい入浴介助の業務を1人で行うように命じられました。
4.裁判官は、業務内容の変更について「嫌がらせと受け止められてもやむを得ない」と指摘しました。そして、中絶を示唆する言動は著しく不適切で、その後に肉体労働を命じたのも配慮に欠けるものとしました。
【意見・感想・解説】
今回は、マタハラに関する裁判例を取り上げました。
この判決の内容が事実であれば、とんでもないことです。こうした妊産婦を傷つける発言等は、決してあってはなりません。このようなことがないように、再発防止にしっかり取り組む必要があります。
最近は、今回の裁判例を含めて、マタハラに関する問題がクローズアップされてきました。こうした問題が多発することは、とても悲しいことです。
マタハラを防ぐには、やはり一人ひとりが妊産婦の方を思いやる気持ちが大切です。以前にも紹介しましたが、以下の通り、心温まる対応例を記載します。
○妊娠を告げたとき、困った表情をせず自分のことのように喜んでいただけたことが嬉しかったです。
○上司が引き継ぎ先を計画的に決めてくれたこと。それによってこちらも計画的に引き継ぎできた。
○妊娠初期に切迫流産で2週間近く自宅で安静にせざるを得なかった時、職場に迷惑をかける事への申し訳なさと今後同じポストで働き続けられるかどうかの不安とで落ち込んでいた時に、女性の同僚が「あなたの席はちゃんとあるから安心して赤ちゃんの為に今は休んで!」と温かい励ましのメールをくれたことがとても嬉しかったです。
○妊娠を特別と思わず接してくれたことは逆に助かった。「大丈夫?」と気遣いをしてくれながらも、妊娠前と同じ仕事を任せてくれるなどこちらも仕事がやりやすかった。産休に入る前の「待ってるから」の一言もうれしかった。
○育児休暇中も会社の情報を定期的に発信してくれたり、面談を行ってくれたが助かった。休み中は会社の情報が一切入らず変化から取り残された気持ちになってしまうため、定期的な接触はうれしかった。
是非とも、ご参考として下さい。









