ファミレス大手がパート・アルバイト約9万人に対し、5分単位から1分単位へ賃金計算を見直し、未払い賃金16億円余りを支給するイメージ
ファミレス大手がパート・アルバイトの賃金計算を5分単位から1分単位に見直し、過去2年分の未払い賃金を約9万人に支払うことを説明する漫画
勤務時間の端数処理を見直し、5分単位から1分単位へ変更。過去2年分の未払い賃金もさかのぼって支給されます。

【概要】

あるファミレス大手では、パートやアルバイトのこれまでの未払い賃金を支払うことを発表しました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.パートやアルバイト賃金の支払いについて、これまでの5分単位から1分単位に変更します。そして、過去2年分をさかのぼり、5分未満の勤務の未払い金の総額16億円余りを、約9万人の従業員に支払うことにしました。

2.会社の労働組合などから勤務管理方法の見直しを求められていました。その結果、賃金の支払いを5分単位から1分単位に変更することになりました。

【意見・感想・解説】

今回は、割増賃金不払いのケースを取り上げました。

過去分も支給することになり、総額約16億円とは、すごいですね。従業員数が多いためこのような多額となりました。

そもそも、日々の労働時間については、1分単位でカウントしなければならないという労基法のルールがあります。ですので、5分単位でまるめて集計していたのは、明らかに不適切な対応だといえます。

しかし、大手企業でも、こうした対応をしていたことは驚きました。今一度、自社の労働時間管理に問題ないか確認しておくとよいでしょう。

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今回のように、未払い賃金の問題は、日々の労働時間管理のわずかな運用のずれが、後になって大きな金銭負担や労使トラブルにつながる典型例といえます。とくに、パート・アルバイトを多く雇用する企業では、勤怠管理や賃金計算のルールに少しでも不備があると、影響が広範囲に及ぶおそれがあります。

こうしたトラブルを防ぐためには、法令に即した労務管理体制を平時から整えておくことが重要です。また、問題が発生してしまった場合でも、事後に適切かつ迅速な対応を行うことで、企業の信頼低下や被害の拡大を抑えることができます。顧問契約では、日常的なご相談を通じて、トラブルの予防から発生後の対応まで、実務に即して継続的にサポートいたします。

さらに、近年は、優秀な人材の確保及び定着という観点からも、適正な労務管理の重要性が高まっています。賃金支払いや勤怠管理が適切に行われていることは、従業員に安心感を与え、職場への信頼を築く基盤となります。安心して働ける職場環境の整備は、採用力の向上と離職防止にもつながります。

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代表社員 坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員

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