
【概要】
ある県の地方機関に勤める50代の男性職員が、厳重注意処分を受けました。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.この男性職員は、部下の女性職員(30代)と公務で出張しました。車内で2人だけになったときに、好意を伝えました。
2.男性はこれ以外にも、女性を呼び出して個人的な感情を伝え、女性の手をつかみました。
3.女性は、強いストレスによる体調不良で職場を休みました。男性職員は「職務上優位な立場を背景として行われた」として、厳重注意処分を受けました。
【意見・感想・解説】
今回は、いわゆるセクハラについて、トラブルになった事例を取り上げました。
年齢差はあれ、好意を寄せて思いを伝えたところ、相手が心身に不調を来たし、最終的に厳重注意処分を受けたというのは、少し悲しい面はあります。とはいえ、上司と部下の関係ですから、その立場を利用して、体調不良に追い込んだのですから、厳重注意処分は仕方がないところだと思います。
難しい問題ですが、タイプでない職場の年配上司からしつこく言い寄られたら、確かに多くの方はストレスを感じても不思議ではありません。中には、恐怖さえ感じる方もいるでしょう。したがって、相手が嫌そうなそぶりをみせたら、それ以上はしつこくつきまとわず、いさぎよく引き下がることも大切です。
また、中には、なかなか「嫌だ」という意思表示ができない方もいます。これには、本人の性格的なもの、あるいは今後の職場での評価や人間関係を懸念していることが考えられます。そのときに、「相手は受容している!」と勘違いすることなく、相手の本心に気が付くことが大切です。注意しましょう。
ハラスメント対策研修のご案内
職場におけるハラスメントは、行為者にそのつもりがなかったとしても、相手に強い精神的負担を与え、体調不良や休職、職場環境の悪化につながることがあります。特に、上司と部下、先輩と後輩など、職務上の優位性がある関係では、個人的な感情の伝え方や距離の取り方に十分な注意が必要です。
今回のように、相手が明確に拒否していない場合でも、立場上「嫌だ」と言い出せないことがあります。そのため、管理職やリーダーには、相手の反応を丁寧に見極める力や、誤解を生まないコミュニケーションの取り方が求められます。
坂本直紀の研修では、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント、妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント、カスタマーハラスメントなどについて、具体的な事例を交えながら、どのような言動が問題となるのか、管理職としてどのように予防・対応すべきかをわかりやすく解説します。
ハラスメントを防ぐためには、単に知識を学ぶだけでなく、日常の職場で起こりやすい場面を想定し、自分自身の言動を振り返ることが重要です。職場の安心感を高め、誰もが働きやすい環境をつくるためにも、ハラスメント対策研修の実施をおすすめします。
ハラスメント対策研修例(管理職向け)
(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。
研修講師:坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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