
概要
あるWebマーケティング事業会社では、新卒社員が中心となって企画・運営する社内運動会を実施しました。
実施日は、ゴールデンウイーク明けの5月6日です。当日は、新卒社員が企画した全7競技を社員全員で行いました。
競技には、卓球やドッジボールなどが採用されました。新卒社員と先輩社員が同じチームとなり、チームの勝利に向けて真剣に取り組みました。
意見・感想・解説
非常に素晴らしい取り組みです。特に、新卒社員が単に「参加する側」ではなく、自ら考えて準備を進める「企画する側」として関わっている点が評価できます。
また、ゴールデンウイーク明けの5月6日に実施している点も効果的です。この時期は、新しい環境への緊張や疲労が表れやすく、職場での人間関係に不安を感じる社員も少なくありません。
そのような時期に、先輩社員と一緒に体を動かし、笑い合い、同じ目標に向かって協力する機会を設けることは、職場への安心感や一体感を高めることにつながります。
卓球やドッジボールなどのチーム競技では、日常業務とは異なる自然なコミュニケーションが生まれます。新卒社員にとっては、先輩社員に話しかけるきっかけになり、職場で相談できる相手を見つける機会にもなります。
先輩社員にとっても、新卒社員の個性や考え方、周囲への気配りなどを知ることができます。相互理解が深まることで、その後の指導や業務上の連携が円滑になることが期待できます。
運動の得意不得意にかかわらず、誰もが安心して参加できる競技や役割を用意することが重要です。参加者の健康状態や安全面にも十分に配慮しながら継続することで、社員の定着を支える有意義な社内行事になるでしょう。
今回の事例を踏まえ、会社(社長)から社員へのメッセージおよび規程例を作成しました。ご参考ください。
会社から社員へのメッセージ例
社員の皆様へ
当社にとって、社員一人ひとりは、かけがえのない大切な仲間です。特に、新しい環境の中で仕事を覚えようと努力している新入社員の皆さんには、期待だけでなく、不安や緊張もあることと思います。会社として、皆さんが安心して働き、困ったときには周囲へ相談できる職場をつくりたいと考えています。今回の社内運動会が、部署や年齢を越えて、お互いの人柄を知るきっかけになることを願っています。
仕事を続けていくうえでは、業務の知識や技術だけでなく、互いに信頼し、助け合える仲間の存在が大きな支えになります。当社は、皆さんがこの会社を選んでよかったと思い、長く安心して働き続けられる環境づくりに真剣に取り組んでいます。今回の交流を日々の仕事にもつなげ、困っている仲間には声をかけ、嬉しいことは共に喜べる職場を、皆さんと一緒につくっていきたいと思います。
代表取締役社長〇〇〇〇
新入社員企画社内運動会制度規程例
(目的)
第1条 本規程は、新入社員が主体となって社内運動会を企画し、社員相互の交流、職場への適応および組織の一体感を高めることを目的とする。
(対象者および基本方針)
第2条 本制度の対象者は、原則として全社員とする。
2.会社は、運動能力、年齢、健康状態、障害その他の事情にかかわらず、社員が無理なく関われる競技または役割を設けるものとする。
3.社員に対し、飲酒、危険な競技その他心身に過度な負担を与える行為を求めてはならない。
(企画および承認手続)
第3条 新入社員は、担当部署または会社が指定する責任者の支援を受け、実施日の1か月前までを目安として企画書を作成する。
2.企画書には、目的、日時、会場、競技内容、参加予定者、安全対策、緊急時の連絡体制、必要経費および担当者を記載する。
3.社内運動会は、代表取締役または会社が指定する責任者の承認を受けた後に実施する。
(実施時期および運営体制)
第4条 社内運動会は、原則として新入社員の入社後、職場環境に慣れ始める時期に実施する。
2.会社は、運営責任者および救護担当者を定める。
3.新入社員は、先輩社員の助言を受けながら、競技の準備、当日の進行および終了後の振り返りを行う。
(安全および健康への配慮)
第5条 会社および運営担当者は、会場、設備、競技内容、参加者の動線および当日の気象状況を確認し、事故の防止に努める。
2.社員は、体調不良、負傷その他参加が困難な事情がある場合、速やかに運営責任者または救護担当者へ申し出るものとする。
3.会社は、社員から申出があった場合、競技の変更、見学、運営補助または休憩など、必要な配慮を行う。
4.事故または体調不良が発生した場合、運営責任者または救護担当者は直ちに救護措置を講じ、会社所定の手続により報告する。
(参加および勤務の取扱い)
第6条 社内運動会を会社の業務として実施する場合、その参加時間および会社の指示に基づく準備時間は、勤務時間として取り扱う。
2.所定労働時間外に準備または運営を行う必要がある場合、社員は事前に所属長の承認を受けなければならない。
3.健康上の事情その他やむを得ない理由により競技へ参加できない社員に対し、不利益な取扱いをしてはならない。
(費用、備品および実施後の手続)
第7条 社内運動会に必要な費用は、事前に承認された予算の範囲内で会社が負担する。
2.備品を購入または借用する場合、担当者は会社所定の申請手続を行い、使用後は速やかに返却または保管する。
3.運営責任者は、終了後、実施結果、参加状況、事故の有無、社員からの意見および改善事項を会社へ報告する。
4.会社は、報告内容を確認し、次回の企画および職場環境の改善に活用する。
(附則)
第8条 本規程は、令和◯年◯月◯日より施行する。
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代表社員 坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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