
【概要】
あるリースなどの金融・サービスを行う会社では、eラーニングを活用した防災クイズを行っています。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.コロナの影響で避難訓練などが、これまでのように実施できない状態となりました。そこで、2020年度からはeラーニングを活用した「防災クイズ」を導入し、防災についての理解を促すようにしました。
2.2020年度は、「火災発生時の初期対応等」をテーマにしました。例えば、消火器の使用方法手順、粉末消火器の基礎知識に関する問題などです。
3.クイズの出題テーマは、毎年変更するとのことです。
【意見・感想・解説】
今回は、防災に取り組む企業事例を紹介しました。
災害はいつ発生するかわかりませんので、このように、日頃からクイズ形式ということで、学んでおくことは、とても意義があります。
確かに消火器は普段使用しませんから、火災発生時に目の前に消火器があっても、「混乱するだけで何も対応できない」ということがあっても不思議ではありません。
会社主導で社員が興味を持てそうな企画を行い、社員の防災意識を高めることは、とても素晴らしい取り組みといえます。
今回の事例を踏まえ、会社(社長)から社員へのメッセージおよび規程例を作成しました。ご参考ください。
会社から社員へのメッセージ例
社員の皆様へ
いつも日々の業務に真摯に取り組み、会社を支えてくださっていることに、心より感謝申し上げます。
当社は、社員の皆様一人ひとりの存在を何よりも大切に考えています。会社の成長は、社員の皆様の力があってこそ成り立つものであり、安心して働ける環境を整えることは、会社として当然の責任であると考えております。
災害は、いつ、どこで起こるかわかりません。とりわけ火災などの緊急時には、落ち着いて初期対応を行えるかどうかが、自分自身の安全だけでなく、周囲の仲間の安全を守ることにもつながります。そのため、今回のオンライン防災クイズの実施は、単なる知識習得の機会ではなく、社員の皆様の命と安全を守るための大切な取り組みです。
避難訓練等をこれまで通り実施することが難しい状況の中でも、会社としてできることを考え、学びの機会を止めないことが重要だと判断しました。クイズ形式で気軽に学べる方法を取り入れたのも、少しでも皆様に関心を持っていただき、実際の場面で役立つ知識を身につけていただきたいという思いからです。
会社は、社員の皆様に長く安心して働いていただきたいと願っています。そのためには、日々の業務だけでなく、安全や健康を守る体制を整え、働くうえでの不安を少しでも減らしていくことが大切です。社員の皆様を大切に思う気持ちは、これからも変わることはありません。
今後も、防災に関する取り組みを継続しながら、皆様が安心して働き続けられる職場づくりに努めてまいります。ぜひ、一人ひとりが自分自身と仲間を守る意識を持ち、積極的に学びに参加していただければと思います。
社員の皆様の安全、そしてこれからの安定した職業生活を、会社としてしっかり支えてまいります。
代表取締役社長〇〇〇〇
オンライン防災クイズ実施規程例
(目的)
第1条 本規程は、社員に対し防災に関する基礎知識及び災害発生時の対応方法を周知し、防災意識の向上を図るため、オンライン防災クイズの実施に関し必要な事項を定めることを目的とする。
(適用範囲)
第2条 本規程は、当社に勤務する全社員に適用する。
(実施内容)
第3条 会社は、eラーニングその他会社が指定する方法により、オンライン防災クイズを実施する。
2.オンライン防災クイズは、防災に関する知識の習得及び理解度の確認を目的として行う。
3.出題内容は、災害発生時の初期対応、避難行動、消防用設備の取扱いその他防災上必要な事項とする。
(実施テーマ)
第4条 オンライン防災クイズの実施テーマは、毎年度会社が定める。
2.前項のテーマは、当該年度の防災上の重点項目、社会的状況、社内の安全衛生上の必要性等を踏まえて決定する。
3.テーマは毎年度見直し、必要に応じて変更するものとする。
(出題例)
第5条 オンライン防災クイズの出題内容には、次の事項を含めることができる。
1.火災発生時の初期対応に関する事項
2.消火器の使用方法及び手順に関する事項
3.粉末消火器その他消火設備の基礎知識に関する事項
4.避難時の基本行動に関する事項
5.その他会社が必要と認める防災関連事項
(受講方法)
第6条 社員は、会社が指定する期間内に、指定されたeラーニングシステム等にアクセスし、オンライン防災クイズを受講しなければならない。
2.受講に必要なID、パスワードその他の事項は、会社又は担当部署が別途通知する。
3.社員は、受講にあたり、会社の情報セキュリティに関するルールを遵守しなければならない。
(社内手続き)
第7条 オンライン防災クイズの実施にあたっては、総務部その他会社が指定する担当部署が、実施計画の策定、テーマの設定、問題内容の確認、実施案内、受講状況の管理及び結果の集計を行うものとする。
2.各所属長は、所属社員に対し受講期限を周知し、期限内受講が完了するよう必要な指導及び支援を行うものとする。
3.社員が受講期限までに受講できない場合は、あらかじめ所属長を通じて担当部署に申し出なければならない。
4.担当部署は、未受講者がいる場合には、所属長を通じて受講勧奨その他必要な対応を行うものとする。
(受講結果の取扱い)
第8条 会社は、オンライン防災クイズの受講状況及び回答結果を、防災教育の充実、社員への指導及び今後の出題内容の改善のために利用することができる。
2.受講結果の管理にあたっては、個人情報の保護その他関係法令及び社内規程を遵守するものとする。
(補則)
第9条 本規程に定めのない事項については、就業規則その他会社の定める規程による。
2.本規程の運用に関し必要な事項は、会社が別に定める。
(附則)
第10条 本規程は、令和◯年◯月◯日より施行する。
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代表社員 坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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