IT企業の成長大学で、生成AI・AWS・Javaなどの技術力講座、コミュニケーションやマネジメント、特別講座を通じて社員が学ぶ様子
IT企業の成長大学について、技術習得だけでなく人間力や心の豊かさを育てる社内教育制度を漫画形式で説明する様子
生成AI・AWS・JavaなどのIT技術力講座に加え、人間力講座、マネジメント講座、サッカー教室やスーツ講座まで幅広く学べる社内教育制度「成長大学」。

【概要】

あるIT企業では、「成長大学」を実施しています。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.この会社では、変化の激しいIT業界において長く活躍できる人材を育てたいと考えています。そのため、単なる技術習得にとどまらず、人としての魅力や心の豊かさも育むことを目的に「成長大学」を設立しました。

2.成長大学では、毎週さまざまな講座を開講しています。
例えば、次のようなものがあります。

・生成AI活用、AWSやJAVA言語などを学ぶ「IT技術力講座」
・プレゼンテーションやアサーティブコミュニケーションなどを扱う「人間力講座」
・プロジェクトマネジメントやチームビルディングなどの「マネジメント講座」
・サッカー教室やスーツ講座といった「特別講座」

【意見・感想・解説】

今回は、「成長大学」の取り組みを取り上げました。人材育成を、単なる技術研修にとどめていない点が非常に印象的です。

社員が長く活躍していくためには、技術力だけでなく、コミュニケーション力やマネジメント力を高めていくことも重要です。

また、特別講座として、サッカー教室やスーツ講座のように、一見すると業務と直接関係のない内容を取り入れている点も興味深いところです。

こうした講座は、社員の視野を広げるだけでなく、リフレッシュや社員同士の交流促進にもつながるものと思われます。

人材育成や組織づくりを考える上で、とても参考になる事例です。

今回の事例を踏まえ、会社(社長)から社員へのメッセージおよび規程例を作成しました。ご参考ください。

会社から社員へのメッセージ例

社員の皆様へ

いつも日々の業務に真摯に取り組み、会社を支えてくださっている皆様に、心より感謝申し上げます。

私たちの会社は、変化の激しいIT業界の中にあります。新しい技術やサービスが次々に生まれる時代だからこそ、会社が持続的に成長していくためには、何よりも「人」の力が大切です。そしてその「人」とは、ほかでもない、ここで働いてくださっている社員の皆様一人ひとりです。

会社は、社員の皆様を単なる人材としてではなく、かけがえのない存在として大切に思っています。皆様に長く安心して働いていただき、それぞれの力を十分に発揮しながら、いきいきと成長し続けていただくことが、会社にとって何より重要であると考えています。

その思いを形にした取り組みの一つが、「成長大学」です。

成長大学では、生成AI活用、AWS、JAVA言語などを学ぶIT技術力講座に加え、プレゼンテーションやアサーティブコミュニケーションを学ぶ人間力講座、プロジェクトマネジメントやチームビルディングを学ぶマネジメント講座、さらにはサッカー教室やスーツ講座といった特別講座まで、幅広い学びの機会を用意しています。

これは、単に知識やスキルを増やすためだけの制度ではありません。技術者として成長することはもちろん、一人の社会人として、人としての魅力や心の豊かさを育み、仲間とのつながりを深めながら、長く活躍できる土台をつくっていただきたいという会社の願いが込められています。

仕事を続けていく中では、時に悩みや壁にぶつかることもあると思います。しかし、会社は皆様の挑戦と成長をこれからも支え続けます。安心して働ける環境を整え、学ぶ機会を提供し、それぞれの可能性を広げていくことは、会社の大切な責任です。

どうか皆様には、成長大学をはじめとするさまざまな機会を前向きに活用し、ご自身の未来をより豊かなものにしていただきたいと思います。そして、ここで仲間とともに成長しながら、末永く活躍していただけることを、会社として心から願っています。

これからも会社は、社員の皆様を大切にし、皆様とともに成長してまいります。

代表取締役社長〇〇〇〇

成長大学制度規程例

(目的)
第1条 本規程は、社員の継続的な成長を支援し、変化の激しいIT業界において長期にわたり活躍できる人材を育成するために実施する「成長大学」に関し、必要な事項を定めることを目的とする。

(適用範囲)
第2条 本規程は、当社に在籍する社員に適用する。

(定義)
第3条 本規程において「成長大学」とは、社員の能力開発および人格的成長を目的として、会社が企画し実施する各種講座およびこれに付随する教育施策の総称をいう。

(基本方針)
第4条 成長大学は、次の方針に基づき運営する。
1.技術力の向上を図ること。
2.人間力および対人関係能力の向上を図ること。
3.マネジメント力の向上を図ること。
4.社員の視野拡大、心身のリフレッシュおよび社員相互の交流促進を図ること。

(講座の種類)
第5条 成長大学における講座は、原則として次の各号に区分する。
1.IT技術力講座
生成AI活用、AWS、JAVA言語その他業務上必要なIT知識および技能を習得するための講座
2.人間力講座
プレゼンテーション、アサーティブコミュニケーションその他社会人としての基礎力および対人能力を高めるための講座
3.マネジメント講座
プロジェクトマネジメント、チームビルディングその他組織運営および管理能力を高めるための講座
4.特別講座
サッカー教室、スーツ講座その他社員の視野拡大、教養形成、交流促進またはリフレッシュに資する講座

(開講および実施頻度)
第6条 成長大学の講座は、原則として毎週開講する。
2 講座の開催日、開催方法、内容および定員は、会社が別途定める。

(受講対象者)
第7条 会社は、全社員に対し成長大学の受講機会を提供する。
2 会社は、講座の目的、内容、難易度その他の事情に応じて、受講対象者を限定することができる。

(受講申込み)
第8条 社員が成長大学の講座を受講しようとするときは、会社が定める方法により申込みを行わなければならない。
2 申込みの受付期間、申込み方法および受講可否の決定方法は、会社が別途定める。
3 申込者多数の場合は、会社は業務上の必要性、本人の希望、所属部署の状況その他の事情を勘案し、受講者を決定することができる。

(社内手続き)
第9条 社員が勤務時間内に講座を受講しようとするときは、事前に所属長の承認を受けなければならない。
2 社員は、受講申込みにあたり、必要に応じて所属部門および人事部門への所定の申請手続きを行わなければならない。
3 会社は、講座の実施、変更または中止に関する事項を、社内掲示、電子メールその他所定の方法により周知する。
4 受講後の報告書提出、アンケート回答その他必要な手続きについては、会社が別途定めるところによる。

(受講時の遵守事項)
第10条 受講者は、講座の目的を理解し、積極的かつ誠実に受講しなければならない。
2 受講者は、講師、他の受講者その他関係者の迷惑となる行為をしてはならない。
3 受講者は、講座で使用する教材、資料、システムその他会社が指定する物品等を適切に取り扱わなければならない。
4 受講者は、講座において知り得た個人情報、機密情報その他会社が保護を要すると認める情報を、正当な理由なく第三者に開示してはならない。

(受講時間の取扱い)
第11条 成長大学の受講時間の取扱いは、講座ごとに会社が定める。
2 会社が勤務として受講を命じ、または承認した講座については、当該受講時間を勤務時間として取り扱う。
3 勤務時間外に自主的に受講する講座については、原則として勤務時間には含めない。

(費用負担)
第12条 成長大学の受講に要する費用の負担については、会社が別途定める。
2 教材費、外部講師費用、会場費その他必要な費用の全部または一部を会社が負担する場合がある。
3 受講者の自己都合によるキャンセルその他会社が不適当と認める事由がある場合は、会社は当該費用の全部または一部を受講者に負担させることがある。

(評価および活用)
第13条 会社は、成長大学の受講状況、受講態度、理解度、成果報告その他の事項を確認し、人材育成施策の改善および配置、育成計画等の参考資料として活用することがある。
2 前項の取扱いにあたっては、会社は受講者の個人情報に十分配慮するものとする。

(運営管理)
第14条 成長大学の主管部門は人事部門とする。
2 人事部門は、講座の企画、開講、運営、受講管理、効果検証その他成長大学の運営に必要な事項を行う。
3 各所属長は、所属社員の成長大学への参加について必要な協力を行うものとする。

(改廃)
第15条 本規程の改廃は、会社が行う。

(附則)
第16条 本規程は、令和◯年◯月◯日より施行する。

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代表社員 坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員

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