社員モチベーション向上策としてマグレガーのX理論とY理論を比較し、管理型と協働型マネジメントの違いを解説するイラスト
マグレガーのX理論とY理論を比較し、命令・監督型マネジメントと信頼・自律型マネジメントによる社員モチベーションの違いを描いた漫画イラスト
命令や監督に頼るX理論と、目標共有や信頼によってやる気を引き出すY理論の違いをわかりやすく解説します。

【概要】

前回から、非金銭的報酬の重要性を解説しています。

今回は、マグレガーのX理論とY理論について解説します。マグレガーは、マネジャーの基本的な信念が企業運営のあり方に多大な影響を及ぼすと考えました。

そして、マネージャーの人間行動について注目し、X理論とY理論に分類されると述べています。

X理論の特徴は以下の通りです。
・多くの人は、強制、命令、処罰の恐れがなければ、十分な力を発揮しない。
・人は生まれつき仕事が嫌いであり、仕事はできればしたくないと思っている。
・普通の人は命令される方を好み、責任を回避したがり、野心を持たず、安全を望んでいる。

X理論の考え方に立てば、社員に明確に規定された仕事を与え、厳重に監督し、懲罰をもって脅すか賃金を上げることがモチベーションを上げる上では必要ということになります。

一方、Y理論の特徴は以下の通りです。
・仕事で心身を使うのは、遊び等と同じで当たり前のことである。普通の人は仕事が生まれつき嫌いではない。条件次第で、仕事は満足感を生み出し、または苦渋を生み出すことになる。
・人は自らたてた目標のためには自己管理や自己統制を発揮するものである。

Y理論の考え方にたてば、マネジャーと従業員間において、より協力的な関係をもたらす可能性があるといえます。

また、会社の目標と社員の目標が明確に調整できれば、会社は効率的に目標を達成することが出来ることも示します。

そして、マグレガーは、社会の生活水準が上昇し、低次欲求(生理的、安全の欲求等)が満たされている時は、X理論のマネジメントは、モチベーションの効果は期待できないとしています。

すなわち、こうした低次欲求が満たされているような現代は、Y理論に基づいた管理方法の必要性が高い、と主張しています。いかがでしたでしょうか。

私は、人のモチベーションを向上するには、人の感情に配慮することが大事だと考えています。そのためには、Y理論のような考え方は、とても参考になります。

私は、いつも言っていることは、「金曜日の夜が待ち遠しいのではなく、月曜日の朝が待ち遠しいと社員が思える会社が理想的である」です。

次回も、有名な理論を紹介したいと考えています。お楽しみにしていて下さい。