労働基準監督署の職員が託児所経営者に未払い賃金を指導し、最低賃金法違反による逮捕を表すイラスト
賃金不払いの申告を受けた労働基準監督署が、未払い賃金の支払いを指導し、最低賃金法違反の疑いで託児所経営者を逮捕する流れを描いた漫画
労働者からの賃金不払い申告を受け、八王子労働基準監督署が調査・指導を重ねた末、最低賃金法違反の疑いで託児所経営者を逮捕した事例です。

【概要】

東京の八王子労働基準監督署では、ある託児所経営者を逮捕しました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.平成23年4月より、労基署は労働者から賃金不払いの申告を受けて、調査をしていました。

2.その後、再三にわたり、未払い賃金を支払うように指導してきましたが、経営者は、これを無視し続けました。

3.このため、最低賃金法違反の容疑で、逮捕し、身柄を東京地検に送検しました。

【意見・感想・解説】

今回は、労基署による逮捕に関する事件を取り上げました。

労基署による逮捕は珍しいことですが、労働基準監督官は司法警察員の権限を有していますので、悪質と判断した場合は、このように逮捕もありえます。注意する必要があります。

さて、再三お話ししてきていることですが、労働基準監督官による調査が事業場に入りましたら、誠実に対応することが鉄則です。

本来であれば、労働法を100%完璧に遵守していることが望ましいのですが、法律も多岐にわたり、法改正も多いことから、現実的には非常に困難な面があります。そのため、労基署が入り、もし、何らかの是正指導を受けることがあれば、場合によっては不快に感じることがあるかもしれませんが、誠実に対応し、是正するところがあれば、是正することになります。

決して、無視するようなことがあっては、なりません。無視し続けますと、証拠隠滅の可能性が高くなるため、このように逮捕ということも生じますので、ご注意ください。