
【概要】
今回は、山梨・甲府労基署による書類送検事件について紹介します。送検されたのは、乳製品・清涼飲料の製造・販売等を行う会社と工場長の1法人1人です。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.送検理由は、山梨工場で勤務していた50歳代の派遣労働者に対して、派遣元で締結していた、時間外・休日労働に関する協定の延長限度を超える違法な時間外労働に従事させた疑いです。
2.1日最大7時間30分、1か月間100時間以上の時間外労働でした。
3.派遣先である、この会社は36協定の延長限度について派遣契約で確認していましたが、繁忙期でも派遣労働者を追加せず、時間外労働を増やす方向で対処し、派遣元も黙認している状況でした。
【意見・感想・解説】
このように、今回は、36協定で定めた時間を超えて長時間労働させた点が問題になりました。
この記事は、かなりインパクトがある内容です。
まず、労基署が36協定で定めた時間を超えたケースを問題視し、書類送検したことです。よほど、対応がまずく、監督官の心証を害したのかもわかりませんが、こうした理由で、書類送検されるのは、驚きです。
勿論、これに対して、未払い残業手当がある等の問題も重なれば別ですが、記事からはその点は指摘されていませんでした。
私のこれまでの実務上の経験からの感触では、36協定で定めた時間を超えて時間外労働させていた場合は、当然是正勧告の対象になりますが、比較的、緩やかなものでした。
この事件から感じることは、長時間労働のリスクは高まっていることです。長時間労働は、残業手当の問題もありますが、同時に社員の安全配慮の問題もありますので、今後、これまで以上に労基署は厳しくみてくるか
もしれません。
今一度、労働時間管理についてご不安がある方は、ご確認されることをお勧めします。









