大阪の病院で採用予定の妊娠中の女性医師が、産休・育休を理由に不利益な扱いを受けたマタハラ問題を表すイラスト
大阪の病院で採用予定の女性医師が妊娠を報告した際、産休・育休を理由に非常勤勤務を勧められ、採用辞退に至ったマタハラ問題を描いた漫画
採用予定の女性医師が妊娠を報告した後、産休・育休への発言や非常勤勤務の提案を受け、病院がマタハラと認定した問題を表しています。

【概要】

大阪の病院で、採用予定の女性医師に対し、妊娠や出産、育児を理由に不利益な扱いをするマタハラがあったとして、小児科の女性部長を厳重注意としていました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.医師は4月から勤務予定だったが、2月に妊娠が分かり、部長にメールで報告しました。

2.部長は「病院に全く貢献なく、産休・育休は周りのモチベーションを落とす」とメールで返答し、非常勤の勤務を勧めました。

3.部長は「当直勤務で負担がかかるため気遣った」などと説明しましたが、病院はマタハラと認定しました。

4.医師は、病院から不利益が生じないことを伝えられたが、採用を辞退しました。

【意見・感想・解説】

今回は、マタハラに関する内容を取り上げました。今回は、妊娠したことによる嫌がらせのようですし、確かにマタハラに該当する可能性があります。

妊娠・出産等に関するハラスメントにつき、事業主に防止措置を義務付けられていますので、こうした不適切な言動は行わないように注意する必要があります。

妊娠に関しての不利益取り扱いの禁止は、男女雇用機会均等法に規定されていますが、厚労省の調査によりますと、こうしたトラブルは増えてきているというデータもあります。

国でも少子化対策が進む中、育児休業に関する制度も労働者保護の面が強くなってきています。従って、会社としても、妊娠した女性に対して、嫌がらせ等の問題のある言動を社員が行わないように適切に指導していく必要があります。

ハラスメント対策研修のご案内

今回取り上げた事例のように、妊娠・出産・育児などに関するハラスメント(いわゆる「マタハラ」)は、職場において深刻な問題を引き起こす可能性があります。
特に管理職が誤った対応をしてしまうと、職場環境の悪化だけでなく、企業の社会的信用にも大きな影響を及ぼします。

事業主には妊娠・出産等に関するハラスメント防止措置が義務付けられています。
しかし現場では、制度や法律の理解不足から、悪意がなくても問題となる対応をしてしまうケースも少なくありません。

坂本直紀の研修では、法制度の正しい理解はもちろん、実際の現場での対応方法や、ハラスメントを未然に防ぐためのコミュニケーションスキルまで、実践的に学ぶことができます。

自社のリスクを未然に防ぎ、誰もが安心して働ける職場環境を整えるためにも、ハラスメント対策研修の受講をご検討ください。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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