
【概要】
ある大手製薬会社の新入社員の男性が、新入社員研修中のパワハラなどが原因で自殺したとして、遺族が会社などを相手取り、損害賠償を求める裁判を起こしました。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.当時22歳だった新入社員の男性で、新入社員研修中に精神疾患になり、帰宅途中に自殺し、労災認定を受けました。
2.研修で男性は、講師から同期の前で過去のいじめについて告白するよう強要されました。
3.吃音を指摘されたりしたことが心理的負担となり自殺したということで、遺族は会社と研修会社や講師を相手取り、約1億510万円の損害賠償を求める裁判を東京地裁に起こしました。
【意見・感想・解説】
今回は、新入社員研修における自殺について、取り上げました。私も、研修をする機会がありますので、改めて、身が引き締まる思いです。
まず、今回は、労災認定を受けたということもあり、ある意味、業務と自殺との因果関係が認められたことになりますので、このように民事上の損害賠償責任を求められることは不思議ではありません。自殺ということですので、多額の損害賠償が認められる可能性はあります。
次に、今回の研修の内容ですが、さすがに、過去のいじめの告白の強要はいけません。いじめを受けてた時の辛い状況を思いだすだけでも大変なのに、告白を求められては、確かに精神的に傷ついてもおかしくはありません。過去のいじめの体験を既にメンタル的に克服している人ばかりとは限りません。注意する必要があります。
これまでもパワハラによる自殺を取り上げましたが、パワハラに関するトラブルは、後を絶ちません。今一度、社内で、パワハラのような問題が生じていないか確認してみるとよいでしょう。
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