宮城県の消防署で上司から叱責を受ける消防士のイラスト。パワハラと自殺をめぐる損害賠償訴訟を表現したアイキャッチ画像。
宮城県の消防署で若手消防士が上司3人から叱責され、署長らにパワハラ被害を訴える様子を描いた漫画風イラスト。
宮城県の消防署に勤務していた消防士の自殺をめぐり、両親が上司のパワハラを原因として消防事務組合に損害賠償を求めました。

【概要】

宮城県の消防署に勤務していた消防士が自殺したのは上司のパワーハラスメントが原因として、この方の両親が消防事務組合に9千万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こしました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.署内の配置転換があった25年4月以降に、上司3人から机を蹴りながら叱責されたりしました。また、仕事のやり方を教えなかったりといったパワハラを受けました。

2.この消防士の方は、署長と副署長にパワハラを訴えたが改善されませんでした。

3.その後、この消防士の方は、うつ病の診断を受け休職し、その後自殺しました。

【意見・感想・解説】

パワハラによる自殺に関する事件を取り上げました。いわゆる、パワハラ → メンタルヘルス不調 → 自殺という最悪のパターンです。

何度もお伝えしていますが、パワハラは、一つ間違えれば、自殺というとても悲しいことを発生させるリスクがあります。注意が必要です。

今回のケースは、暴力といった内容ではなく、机を蹴りながら叱責されたり、仕事のやり方を教えないといったものでした。いわゆる精神的な攻撃です。こうした言動も、パワハラに該当するリスクがありますので、注意が必要です。

また、相談しても改善されなかったとも問題です。パワハラは、通常は繰り返されますので、改善されなければ被害者にとっては終わりが見えません。従って、精神的に追い詰められ、メンタルヘルス不調となっても不思議ではありません。

再発防止に向けて、適切に対応していただきたいと思います。

⚠ 緊急時は 119(救急)/110(警察)
いのちの電話 0570-783-556(24h)
#いのちSOS 0120-061-338(24h・無料)
よりそいホットライン 0120-279-338(24h・多言語)

ハラスメント対策研修のご案内

今回取り上げた事例のように、パワーハラスメントが深刻な結果を招くことは、決して他人事ではありません。
特に「精神的な攻撃」や「指導しない」といった行為は、見過ごされがちですが、明確なハラスメントに該当する場合があります。

坂本直紀の研修では、こうした実際の事例を通じて、何がハラスメントに該当し、どのように未然に防ぐべきかを具体的に解説します。
「注意したつもりが叱責と受け取られていた」など、誤解やすれ違いを防ぐためにも、管理職をはじめとする職場の全員が正しい知識と対応方法を学ぶことが求められています。

被害を防ぎ、また加害者にならないためにも、職場全体での対策が急務です。
ぜひこの機会に、ハラスメント対策研修の導入をご検討ください。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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