長崎労働局の発表で、2015年度のパワハラ・いじめ嫌がらせ相談が701件と過去最多になったことを表す職場トラブルのイラスト
長崎労働局が公表した2015年度のパワハラ・いじめ嫌がらせ相談701件とマタハラ相談49件の増加を、相談場面で伝える漫画風イラスト
長崎労働局によると、2015年度のパワハラやいじめ・嫌がらせの相談は701件で過去最多となり、マタハラ相談も49件に増加しました。

【概要】

長崎労働局は、昨年度のハラスメントに関する相談状況を公表しました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.2015年度に寄せられた職場内のパワーハラスメントやいじめ・嫌がらせに関する相談は701件でした。前年度から115件(19.6%)増えて過去最多を記録しました。

2.パワーハラスメントについては、上司に「仕事もできないくせに」「バカ、アホ」といった暴言を吐かれたケースが多いです。中には暴力を振るわれたり、熱湯をかけられたりした事案もありました。また、集団で無視されるなどの相談が寄せられました。

3.マタニティー・ハラスメントにかかわる相談は49件で、前年度から17件増えました。

【意見・感想・解説】

今回は、長崎労働局のハラスメント相談状況を取り上げました。パワハラが深刻です。

私がこれまで相談を受けているものとしては、精神的な攻撃が多く、また、無視されるといったことは確かにありました。

ただ、今回のように暴力や熱湯をかけるといったことが職場で行われているということは、驚きました。ここまでひどいと、本当にメンタル不調になり、自殺してしまう人が出ても不思議ではありません。

会社としては、相談体制の整備を通じて、問題が深刻になり、取り返しがつかなくなる前に、適切にパワハラの状況を把握する必要があります。

そのためには、信頼性がポイントです。信頼なき相談窓口では、誰も相談しないでしょうし、ハラスメントは通常は繰り返されますので、そのまま放置され、取り返しがつかなくなる事態が生じても不思議ではありません。相談担当者は、相談スキルの向上を図ることは当然ことですが、周囲の人から信頼される態度や行動を日頃から心掛ける必要があります。

ハラスメント対策研修のご案内

長崎労働局が公表したハラスメント相談状況からもわかるように、パワハラやマタハラの深刻化はとどまることを知りません。特に暴言や暴力、無視といった精神的・身体的な攻撃は、被害者の心身に大きなダメージを与え、企業にとっても重大なリスクとなります。

こうしたハラスメントを未然に防ぎ、早期に適切な対応を行うには、管理職・従業員の双方が正しい知識と意識を持つことが必要不可欠です。

坂本直紀の研修では、現場で実際に起きている事例をもとに、実践的かつわかりやすくハラスメントの本質と対応法を学ぶことができます。組織としてのリスクを低減し、信頼される職場環境づくりを目指すために、ぜひ研修の導入をご検討ください。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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