消防局の会議室で、パワハラにより停職処分を受ける男性消防士が上司から説明を受けているイラスト
消防局で男性消防士が訓練中の指導について相談し、調査の結果パワハラにより停職6ヵ月処分となった流れを描いた漫画
後輩消防士への暴言や訓練中の接触行為について相談・調査が行われ、男性消防士が停職6ヵ月の処分を受けた事例。

【概要】

ある市の消防局は、パワハラにより、男性消防士を停職6ヵ月の処分としました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.この消防士は、後輩の消防士6人に「朝まで寝ないで訓練しろ!」などと発言をしたことに加え、訓練中に頭や肩をたたくなどの行為をしました。

2.内部通報があり、このことが調査で発覚しました。

3.問題となった男性消防士は、「パワハラとは考えていなかったが、後輩たちには申し訳なかった」と話しています。

【意見・感想・解説】

今回は、消防士のパワハラについて取り上げました。

さすがに、”朝まで寝ないで訓練しろ!”と言われた側はきついですね。そして、頭や肩をたたくことは、パワハラ類型の「身体的な攻撃」に該当します。

本人は反省しているようですので、二度と繰り返さないよう、再発防止にしっかり取り組んでほしいと思います。

今回は内部通報により、発覚しました。被害者がメンタル不調等により、深刻な状態になる前にパワハラが発覚して良かったと思います。こうした相談体制の整備は、被害を最小限に食い止める意味でも、とても重要といえます。

ハラスメント対策研修のご案内

パワーハラスメントは、本人に「そのつもりはなかった」「指導の一環だった」という認識があっても、相手に大きな苦痛を与え、組織全体の信頼を損なう重大な問題に発展することがあります。

特に、厳しい訓練や指導が求められる職場では、熱心な指導とハラスメントの境界が曖昧になりやすく、管理職や指導的立場にある社員・職員が正しい知識を持つことが重要です。

坂本直紀の研修では、パワーハラスメントの具体的な類型や判断基準、身体的な攻撃・精神的な攻撃に該当する言動、相談体制の整備、再発防止のポイントなどを、実例を交えながらわかりやすく解説します。

また、ハラスメントを未然に防ぐための職場内コミュニケーションや、部下・後輩への適切な指導方法についても学ぶことで、安心して働ける職場づくりにつなげます。

ハラスメント対策は、問題が発生してから対応するだけでなく、日頃から「何がハラスメントにあたるのか」「どのように相談を受けるべきか」「管理職として何に注意すべきか」を理解しておくことが大切です。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
坂本直紀の詳しいプロフィールはこちら
坂本直紀の研修・セミナー実績はこちら
坂本直紀の書籍執筆実績はこちら
坂本直紀の雑誌執筆実績はこちら
坂本直紀のメディア取材実績はこちら