不機嫌な態度で部下に接する上司と職場環境悪化のイメージイラスト
部下を叱責する不機嫌な上司と萎縮する社員、職場環境悪化を表すイラスト
不機嫌な態度で部下を叱責する上司と、萎縮する職員たちの様子を描いたイメージ

【概要】

警視庁は、警視正だった男性(60)を不機嫌な態度をとっていたことにより、警務部長注意処分としました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.この男性は、所属部署で部下が100人以上いました。本部の課長などで勤務していた際、部下に日常的に不機嫌な態度で接していました。

こうしたことから警視庁は、職場環境を悪化させたと認定しました。

部下らへの聞き取りでは、「一度嫌われたら終わり」「反論すると不機嫌になる」などの証言がありました。

2.男性は、今回の注意処分とは関係なく、自ら辞職しました。

3.パワハラについては、認定しませんでした。

【意見・感想・解説】

今回は、不機嫌な態度により処分した事例を取り上げました。

いわゆる”グレーゾーンハラスメント”です。

グレーゾーンハラスメントとは、法令上のハラスメントに該当するか否かが直ちに明確でない場合、その言動が相手に不快感や屈辱感、心理的圧迫を与え、又は職場環境を悪化させるおそれのある言動のことです。

例えば、不機嫌な態度、ため息、舌打ち、無視等により相手を萎縮させる言動があげられます。

今回は、パワハラとは認定しないものの、不機嫌な態度について処分しました。処分とは関係ないとしつつも、本人は辞職まで追い込まれました。

こうしたハラスメントを防ぐには、感情をコントロールし、周囲に不機嫌な態度を示さないよう、日頃から注意する必要があります。

カッとなったら、深呼吸をする、席を外すなどで冷静さを保つといった工夫が必要です。

また、良くない癖(ため息、舌打ちなど)があれば、改善する努力も必要です。

ハラスメント対策研修のご案内

今回のように、明確なパワーハラスメントとまでは認定されなくても、職場環境を悪化させる言動は組織に大きな影響を与えます。いわゆる「グレーゾーンハラスメント」は、本人に自覚がないまま周囲にストレスや萎縮を与え、結果として人材流出や組織力低下につながるリスクがあります。

坂本直紀の研修では、このような無自覚の言動に焦点を当て、管理職・社員一人ひとりが自分の言動を客観的に見直す力を養います。また、感情コントロールや適切な指導方法を体系的に学ぶことで、ハラスメントを未然に防ぐ職場づくりを実現します。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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