
【概要】
ある特殊鋼卸売り・金型の製造加工販売会社では、定年後再雇用の際、給与は同じで降格は原則として行わない取り組みをしています。
1.再雇用後も定年前と同じ水準の給与が支払われます。給与を下げられたら、プライドが傷つくという社長の考えに基づいています。
2.契約社員として再雇用された人は、原則として定年前の役職を維持したまま降格されません。
3.賞与はありませんが、業績が良い年は臨時ボーナスも出ます。
4.契約期間は1年間で、健康で働く意欲さえあれば更新が続きます。最年長は71歳となっています。
【意見・感想・解説】
今回は、定年後再雇用でも処遇を変えない会社の取り組みを紹介しました。
多くの企業では、定年後再雇用の際、年金や雇用保険の高年齢雇用継続給付を意識して、賃金を引き下げて、再雇用時の賃金設計を行っています。従って、このように賃金を引き下げず、さらに役職も維持するということは、珍しいケースです。
ただ、これは、とても効果的です。なぜならば、この理由が、「社員のプライド」を考慮していることによるからです。
人間には、良い感情と悪い感情があります。そして、こうした会社の対応は、社員に間違いなく会社に対する良い感情を生み出します。その結果、社員のモチベーションが向上し、会社の業績拡大にもプラスに寄与します。とても参考になる事例です。









