業務効率化につながる仕事術として、がんばるタイムとノー残業をテーマにしたオフィスで働く社員のイラスト
ノー残業デーとがんばるタイムを導入し、集中して働くことで残業削減と業務効率化を目指すオフィスの漫画イラスト
残業を当たり前にせず、集中時間を設けて短時間で成果を出す働き方を解説します。

【概要】

これまでの2回は、探し物コストと会議コストについて解説しました。このように、日々の業務の中で、ムダなものはないか洗い出し、適切に改善することは、とても重要といえます。

さて、今回は、残業禁止で有名な会社の事例を取り上げたいと思います。この会社の元社長の吉越氏は、今はビジネス書コーナーに行くと、様々な書籍が出ています。

私が、今回参考にした書籍は、「残業ゼロの仕事力」(吉越浩一郎 日本能率協会マネジメントセンター)です。

その中で、まず印象的だったのが、ノー残業デーを設置した際に、社員が抵抗するので、自ら、電気を消した日々が続いたそうです。そうすると、悲鳴が起きます。

すなわち、悲鳴が起きる中、電気を消し続ける。これは、残業が当たり前だと思っている社員から反感を買うことになります。でも、反感を気にせず、残業ゼロを貫くというトップの覚悟です。これは、すごいと思いました。

さて、この会社には、もうひとつ特徴的な制度があります。

それは、「がんばるタイム」です。

このがんばるタイムとは、毎日12時30分~14時30分までの間、私語、電話、オフィス内移動禁止とするものです。例外として、お客様からの電話だけ可能とします。そして、総務担当者が見回り、もし違反があれば笛を吹き、違反者には罰金が課せられるというものです。この制度もすごいです。徹底していますね。

ここで、押さえておきたいポイントがあります。このがんばるタイムとノー残業はセットで考えるということです。

すなわち、ノー残業すなわち早く帰るには、早く仕事を終わらせなければならない。早く仕事を終わらせるためには、集中して効率よく仕事をしなければならない。そこで、がんばるタイムで集中して仕事をするというものです。

このような取組みの結果、この社長が就任している間、19期連続で増収増益を達成しています。労働時間の長さと会社の業績が必ずしも比例するものではないということがわかります。がんばるタイムとノー残業という対策は、とても参考になりますね。