2012年の高年齢者雇用安定法改正により、高齢者処遇の引き下げや若年者採用抑制への影響を示す解説イラスト
高年齢者雇用に関する調査結果として、継続雇用制度の導入率98.5%、選定基準あり84.5%、基準制度廃止の影響75.2%を解説する漫画イラスト
福岡県経営者協会の調査では、継続雇用制度を導入している企業が98.5%に上り、選定基準廃止による処遇引き下げや若年者採用抑制などの影響が示されました。

【概要】

福岡県経営者協会では、高年齢者雇用に関する調査結果をまとめました。具体的には以下のとおりです。

1.高年齢者雇用安定法に基づく継続雇用制度を導入している企業は98.5%で、「選定基準あり」とする企業は84.5%でした。

2.そして、「選定基準あり」とする企業で、高年齢者雇用安定法の改正により、継続雇用基準制度が廃止された場合に、「影響がある」と回答した企業が75.2%ありました。

3.「影響がある」と回答した企業の対応策としては、「継続雇用者の処遇水準の引き下げ」が47.6と最も多く、次いで「若年者の採用抑制」が45.1%でした。一方、「高齢者に相応しい職域の開発」も42.6%でした。

【意見・感想・解説】

今回は、高年齢者雇用に関する調査結果を取り上げました。結構、深刻な結果ですね。

高齢者の処遇を引き下げたり、若年者の採用抑制ということで、コスト面を意識した対策が多いのが特徴的です。

ただ、会社は、基本的には、ゴーイング・コンサーン、すなわち、将来にわたって、永続的に事業を行うことが必要になります。そして、会社の経営資源のうち、最も重要なのはヒトです。従って、社員に目を向けた経営を行わなくてはなりません。

今回の調査結果のように、法改正だから、高齢者は給料を下げる、若い社員は雇わないといっているようでは、まず優秀な人材は確保できず、定着しません。

確かに、まだまだ景気回復感は乏しく、厳しい状況にあることは理解できますが、社員に優しい経営を目指すべきです。

そのためには、例えば、「高齢者に相応しい職域の開発」といった取り組みが参考になります。