
【概要】
厚生労働省は、平成24年度の「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」を取りまとめました。その中で、精神障害については、具体的には以下の通りです。
1.請求件数は 1,257件で、前年度比15件の減となりましたが、引き続き高水準で推移しています。
2.支給決定件数は475件(前年度比150件の増)で、過去最多です。その中の認定率は、39.0%でした。平成22年度が29.0%、平成23年度が30.3%でしたので、認定率も高くなっています。
3.出来事別の支給決定件数は、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」が59件、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」が55件となっています。
4.また、増加件数は、「1か月に80時間以上の時間外労働を行った」(前年度比29件増)、「(重度の)病気やケガをした」(同27件増)、「上司とのトラブルがあった」(同19件増)、「セクシュアルハラスメントを受けた」(同18件増)、「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」(同15件増)の順に多くなっています。
【意見・感想・解説】
今回は、厚生労働省による、精神障害の労災補償状況について、取り上げました。
支給決定件数は475件で過去最多ですが、前年度比150件増というのは驚きですね。そして、認定率が上がってきました。
これは、平成23年12月に精神障害の労災認定基準が策定されたのが、大きく影響していると思われます。認定基準の内容をみますと、かなり認定に関する内容が具体的になりましたので、認定の可能性が高くなると考えていました。
まさに、考えていた通りになったわけですが、今後、こうした認定率が上がってきていることが多くの人たちが知ることで、請求件数も、上がっていくのではないかと考えています。
精神障害の労災認定で特に注意が必要なのは、ハラスメントや長時間労働と考えています。このハラスメントや長時間労働に問題がないか、今一度確認してみるとよいでしょう。









