歯科クリニックで院長がスタッフに感謝カードを渡し、社員のほめる化やありがとう色紙による職場づくりを表すイラスト
歯科クリニックのスタッフ同士がありがとう色紙や院長からの手紙で感謝を伝え合い、社員のほめる化を実践する漫画イラスト
ありがとう色紙や給与明細に添える手紙を通じて、スタッフ同士が認め合い自信を育てる歯科クリニックの取り組み。

【概要】

今回も「社員のほめる化」を解説します。社員のほめる化を徹底している企業は、圧倒的に業績を拡大する傾向が出ています。その理由はいたって簡単で、人間は感情で動くものであり、ほめられて、誰も悪い気がしないからです。

そして、ほめられることで、これまで説明してきたとおり、ピグマリオン効果や好意返報性の原則がうまれます。

今回は、「患者が選ぶ病院ランキング近畿東海版」の歯科部門で、一位にランキングされている歯科クリニックについて、取り上げます。この歯科クリニックでは、一人ひとりを認める感謝するイベントを多く実施しています。例えば、以下の取り組みがあります。

1.ありがとう色紙
これは、全スタッフにお互いが感謝のコメントを書いて色紙を渡すというものです。例えば、このようなコメントが書かれています。
・いつも私に行動力を与えてくれてありがとう。私も直ちゃんのように頑張ります。 ○○
・○○さん。いつも本当にお世話になっています。ありがとうございます。することすべてテキパキとこなし、新しいことにも立ち向かい、すごいといつも感じています。これからも、宜しくお願いします。 ○○
・○○さん。いつも私を助けてくれて、見守ってくれて楽しませてくれて、色々なことを教えてくれてありがとうございます。考え方も賢くて尊敬しています。○○

2.給与明細を渡すとき
院長が一人ひとりに手紙を書いて渡します。そして、院長の考え方を紹介します。

「ありがとうは伝染する」、まずは自分からありがとう。その気持ちがスタッフに伝わり、スタッフの間に伝わり、患者に伝わる。それが患者に喜んでもらえる原動力になる。働く一人ひとりが、自分が役立つ場所を見つける。そして、みんなから認められ、感謝される存在になる。それは、一人ひとりの自分発見となり自分に自信をもつことにつながる。

このように感謝の気持ちをもち、相手をリスペクトしてほめることを通じて、より良い職場環境を実現することが、これからの人事労務管理ではとても大切です。

そして、このことは多くの名著でも語られています。次回は、D・カーネギーの「人を動かす」からほめる化の重要性を解説します。お楽しみにしていて下さい。