
【概要】
ある住宅事業会社では、朝礼で社員を拍手で称えています。具体的には、次のような特徴があります。
1.この会社では、朝礼を「社員を称賛し、応援する時間」と位置付けています。日々の功績や努力を、全員の「拍手」でたたえ合うものです。
2.リーダーが力強く声をかけると、それに応えるように割れんばかりの拍手が広がり、室内は一体感と熱気に包まれます。
3.拍手を受けた社員だけでなく、周囲の社員の〝やる気スイッチ〟もONになる——そんな前向きな雰囲気が生まれています。
【意見・感想・解説】
朝礼で社員を拍手で称える取り組みです。
コストをかけずに「承認」と「一体感」を生み出す有効な施策です。
そもそも拍手するという行為は、相手を「ほめる」ことにつながります。
「ほめる」とは相手を認めることですので、拍手する側は、相手に称賛の気持ちを贈ることになります。
そして、ほめられた方は当然気持ちよくなり、”この会社で頑張ろう!”という気持ちになります。
このように、拍手は、前向きな職場文化を育みます。
運用上の課題としては、特定の人に拍手が偏らないようにすることです。
称賛の理由を明確にし、誰もが評価される機会を設けることが大切といえます。
今回の事例を踏まえ、会社(社長)から社員へのメッセージおよび規程例を作成しました。ご参考ください。
会社から社員へのメッセージ例
社員の皆様へ
いつも会社のために力を尽くしてくださり、誠にありがとうございます。
私たちの会社では、皆さん一人ひとりの努力や行動を心から尊重し、讃える文化を大切にしています。その一環として、毎朝の朝礼で行っている拍手による称賛は、単なる形式ではなく、皆さんへの感謝と敬意を込めた時間です。
誰かの頑張りをみんなで認め合い、拍手で応援するこの取り組みは、会社に一体感を生み出し、周囲のモチベーションまでも高めてくれています。皆さんの笑顔や前向きな姿勢が、会社の雰囲気を明るくし、仲間のやる気スイッチを入れてくれていることを、私は日々実感しています。
この制度は、皆さんが主役です。どんな小さなことでも、誰かの頑張りが見えるときは、ぜひ積極的に拍手を送りましょう。そして、皆さん自身も拍手を受け取るにふさわしい存在であることを、どうか忘れないでください。
私たちは、社員を何より大切に思っています。これからも、互いを認め合い、励まし合いながら、より良い職場を共に築いていきましょう。
代表取締役社長〇〇〇〇
朝礼称賛制度規程例
(目的)
第1条 本規程は、日々の業務において社員が果たした努力や成果に対し、全社員で称賛し合う朝礼の時間を制度化することにより、社員のモチベーション向上及び職場内の一体感醸成を図ることを目的とする。
(朝礼の位置づけ)
第2条 朝礼は、単なる連絡事項の伝達ではなく、社員を称賛し、応援する場とする。
(称賛の方法)
第3条 称賛は、以下の方法により実施する。
1.対象となる社員の具体的な行動や成果を明確に紹介する。
2.紹介後、全員で拍手をもって称賛の意を表す。
3.拍手は力強く、明るく、積極的に行う。
(称賛対象の選定)
第4条 称賛の対象となる社員は、リーダー(または朝礼担当者)が以下の基準をもとに選定する。
1.日々の業務において顕著な努力や成果をあげた者
2.チームへの貢献が特に認められる者
3.会社の行動指針・理念に即した行動をとった者
(公平な運用)
第5条 称賛が特定の社員に偏らないよう、リーダーは以下の点に留意する。
1.称賛の理由を具体的に示す。
2.部門や職種を問わず、多様な社員が称賛されるよう配慮する。
3.称賛の機会が公平に行き渡るよう、過去の実施状況を記録・共有する。
(効果のフィードバック)
第6条 本制度の運用効果については、定期的にミーティング等でフィードバックを行い、必要に応じて制度内容を見直す。
(社内手続き)
第7条 本制度の導入にあたっては、全社員への趣旨説明を実施するとともに、実施責任者を各部門から選任する。
2.朝礼での称賛内容は、必要に応じて社内報や掲示板等で共有する。
(附則)
第8条 本規程は、令和◯年◯月◯日より施行する。
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代表社員 坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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