パワハラと長時間残業により社員が自殺し、遺族が会社と上司に1億550万円の損害賠償を求めた労災認定事案のイメージ
上司の暴言や人前での叱責、月68〜141時間の残業があった社員自殺について、会社が損害賠償請求を認諾し労災認定された事案の漫画イメージ
上司からの暴言や長時間労働を背景に社員が自殺し、遺族の損害賠償請求を会社が認めた労災事案を解説します。

【概要】

ある電子部品製造会社の社員が自殺したのは、上司のパワーハラスメントや長時間労働が原因として、遺族が同社と上司に計約1億550万円の損害賠償を求めました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.同社は請求を全面的に認める認諾をしました。

2.自殺した社員は、上司から「何でできんのや」「バカヤロー」などと暴言を浴びせられたり、他の社員がいる前で約30分間立たされたまま叱責されました。そして、社員は自殺しました。

3.自殺前の4~10月の残業時間は月約68~141時間でした。

4.労働基準監督署は、労災認定しました。

【意見・感想・解説】

今回は、パワハラと長時間労働による自殺に関する訴訟を取り上げました。

今回は、労災認定されており、この点を重く受け止めているようです。労災認定されると、業務起因性が認められていることにつながり、内容も長時間労働とパワハラに関することですから、会社側も争うことは適切でないと判断したのでしょう。

金額も億を超えており、とてもインパクトがある事件です。会社の安全配慮義務違反で、社員が自殺ともなればこのように高額の損害賠償が請求されても不思議ではありません。

特にハラスメントと過重労働は要注意です。ご注意ください。

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