福岡県の料金所で契約社員の男性が所長から差別的なあだ名や顔写真を使ったパワハラを受け、自殺に至ったとされる問題を描いたイメージ画像
福岡県のインターチェンジ料金所で契約社員の男性が所長から差別的なあだ名や叱責を受け、相談後に他の職員の前で謝罪を強要されたとされるパワハラ問題を描いた漫画風イメージ画像
料金所勤務の契約社員男性が、所長による差別的な呼び方や叱責、相談後の謝罪強要を受けたとされる問題を表したイメージ画像です。

【概要】

福岡県のあるインターチェンジの料金所に勤めていた契約社員の男性が、「料金所の所長からパワハラを受けた」とする遺書を書いて、自殺しました。遺族は、勤務先に損害賠償などを求める訴えを起こす予定です。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.遺族側の主張では、所長は、事務所にある階段の手すりの先端に、丸く切り取った男性の顔写真を張ったり、他の職員の前では差別的なあだ名で呼んでいました。勤務態度を罵倒したこともありました。

2.男性はパワハラなどに関する同社の窓口に相談し、そのことを知った所長から他の職員の前で謝罪させられたりしました。

3.その後、行方不明になり、遺書を残して自殺しました。

4.遺書では、「パワハラにより今回の自殺に至りました。家(族)に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、もう考えはかわりません」等が書かれていました。

【意見・感想・解説】

今回は、パワハラで自殺に追い込まれた事件を取り上げました。

パワハラが原因で、メンタル不調になり、自殺につながるケースは、多く見られます。パワハラは、このような最悪の事態が発生する可能性があることを認識しておく必要があります。

今回のケースで、注目したのは、「あだな」と「二次被害」です。

「あだな」は親しみの表れといわれることもありますが、つける「あだな」によって、傷つくこともあります。今回は「差別的なあだな」ということですので、ひどく傷ついたことでしょう。「あだな」に関しては、注意が必要です。

そして、今回は、会社の相談窓口に相談したことが上司の耳に入り、さらに他の職員の前で謝罪させられるといった行為が行われていました。いわゆる「二次被害」です。

会社の相談窓口の対応がまずかったということになります。相談したことで、こうした被害を受けるようであれば、怖くて、誰も相談窓口に相談しなくなるでしょう。

行為者に事実確認をするときは、被害者の同意を得た上で慎重に対応する必要があります。その後、パワハラの事実の可能性がある場合は、被害者にさらなる被害を加えないように、行為者に対して、厳しく指導し、
被害者からも何かあれば、すぐに相談するように促す等により、さらなる被害が生じないようにしなければなりません。こうした対応が、甘かったのではないかと思います。

いずれにしても、事実であれば、二度と、こうしたことが発生しないように再発防止に努める必要があります。

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