安倍首相がマタハラ根絶への強い決意を表明し、妊娠中の女性や働く人々を背景に女性活躍推進を訴えるイメージ
安倍首相が東京ビジネスサミットでマタハラ根絶と女性活躍推進を訴え、法的措置を含む企業の取り組み強化を説明する漫画風イラスト
安倍首相は、マタニティ・ハラスメントの根絶に向けて、不利益な取り扱いの禁止や法的対応を含む企業の取り組み強化を訴えました。

【概要】

安倍晋三首相は、東京都内で開いた「ウィメン・イン・ビジネス・サミット」で演説し、マタハラ根絶について強い決意を示しました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.安倍首相は、「不利益な取り扱いは根絶しなければならない。法的な措置を含め、企業の取り組み強化策を進める」と述べました。

2.政府においても、「すべての女性が輝く社会づくり本部」において「女性活躍加速のための重点方針2015」を決定しました。その中で、「マタニティ・ハラスメント」の防止に向けた次期通常国会における法的対応も含めた取組強化による、ハラスメントのない社会の実現を主な取り組みの一つとして掲げています。

【意見・感想・解説】

今回は、安倍首相が、明確にマタハラ根絶に対する決意を示したことを取り上げました。

マタハラに関しては、現在のところ法的定義はありませんが、一般的には、働く女性が妊娠・出産を理由とした解雇・雇止めをされることや、妊娠・出産にあたって職場で受ける精神的・肉体的なハラスメントのこととされています。

当然、こうしたハラスメントはあってはならないことであり、国としても、法的規制を強めることは頷けるものがあります。今後は、厚生労働省も政府の方針ということもありますので、マタハラ対策に本格的に取り組むものと思われます。

さて、マタハラを防ぐ上で、最も大切なことは、「心の問題」です。すなわち、同僚や部下が妊娠・出産した場合に、心から喜んであげたり、サポートしたいという気持ちになれるかどうかです。

以下に示すのは、以前も紹介しましたが、心温まる対応例です。ご参考として下さい。
○妊娠を告げたとき、困った表情をせず自分のことのように喜んでいただけたことが嬉しかったです。
○上司が引き継ぎ先を計画的に決めてくれたこと。それによってこちらも計画的に引き継ぎできた。
○妊娠初期に切迫流産で2週間近く自宅で安静にせざるを得なかった時、職場に迷惑をかける事への申し訳なさと今後同じポストで働き続けられるかどうかの不安とで落ち込んでいた時に、女性の同僚が「あなたの席はちゃんとあるから安心して赤ちゃんの為に今は休んで!」と温かい励ましのメールをくれたことがとても嬉しかったです。
○妊娠を特別と思わず接してくれたことは逆に助かった。「大丈夫?」と気遣いをしてくれながらも、妊娠前と同じ仕事を任せてくれるなどこちらも仕事がやりやすかった。産休に入る前の「待ってるから」の一言もうれしかった。
○育児休暇中も会社の情報を定期的に発信してくれたり、面談を行ってくれたが助かった。休み中は会社の情報が一切入らず変化から取り残された気持ちになってしまうため、定期的な接触はうれしかった。