
【概要】
中小企業庁では、2012年版中小企業白書を作成しました。そこでは、モノづくり企業の一部で技術や技能の承継が進まないため競争力が低下していることを問題視しています。具体的には以下のとおりです。
1.アンケートでは、2割弱の企業が5年前と比較して技術競争力が低下しているとしています。そして、その理由で、「技術・技能承継がうまくいっていない」が70%に達しています。
2.技術・技能承継がうまくいっている企業では、例えば「熟練技術・技能の標準化」(59%)、「OJTによる人材育成」(54%)などのように取り組んでいます。
【意見・感想・解説】
今回は、中小企業の技術・技能の承継について取り上げました。
社員の高齢化に伴い、社員が退職してしまいますと、社員に蓄積していた技術ノウハウが社外に流出してしまうことになります。その結果、会社の技術力が低下し、競争力に悪影響が出てくることがあります。そのため、高齢者の技術・技能の承継は重要です。
ここでのポイントは高齢社員のモチベーション向上と、職務の再設計です。
高齢者雇用安定法により、原則65歳までの継続雇用が会社には求められています。また、この継続雇用につきましては、今後強化される方向で法改正が検討されています。
そして、この高齢社員のモチベーションを向上させ、戦力化を図る必要があります。そのためには、適切な評価と処遇が必要になります。
その上で、高齢社員の職務の再設計です。マニュアル化や人材育成を高齢者の新しい職務とし、技術・技能の承継を図ることが適切です。









