
【概要】
コンビニエンスストア向けの弁当・惣菜などを製造するA社は、時間外労働の割増賃金について、労基署から是正指導を受けました。その結果、パートタイマーを含む全社員に対して未払い分として、約14億円を支払いました。
労基署から是正を求められた場合、多額の割増賃金の遡及払いにつながることがあります。ただ、今回のように億単位の金額は、とてもインパクトがあります。
では、A社では、どのような点が問題だったでしょうか。
ポイントは、端数処理でした。
A社では、時間外・休日・深夜労働の割増賃金の端数処理を1日単位で行っていました。すなわち、1日の残業時間数のうち職務内容に応じて、30分または15分未満を切り捨てていたことから、最大29分または14分の未払い賃金が発生する状態にありました。そして、タイムカードなどの勤務時間記録と実際に支払われた額を照合して差額を算出したところ、未払い賃金の支払総額は13億8千万円に上りました。
現在は、端数処理を1分単位に改めています。
【意見・感想・解説】
今回は、日々の時間外労働等について、切り捨て処理をしてしまったのが問題でした。
割増賃金は、遡及払いがあるため、対応を誤ると、このように大きなリスクにもつながります。
まずは、自社の労働時間管理に問題がないか確認してみるとよいでしょう。









