静岡市職員が部下からのパワハラや長時間残業に苦しみ自殺した問題を表すイラスト
静岡市職員が部下から仕事が遅いと叱責され、月100時間超の残業やパワハラに追い詰められる漫画イラスト
静岡市の男性職員が、部下からの叱責や長時間残業により精神的に追い詰められたとされる問題

【概要】

静岡市の男性職員が自殺したのは、長時間の残業やパワハラが原因として、遺族が市に、損害賠償を求める訴訟を、静岡地裁に起こしました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.訴状では、この職員は部下から「仕事が遅い」と、強い口調で日々、罵倒され続けられていました。職員の上司は、この点を見過ごしていたようです。

2.この職員は、時間外労働が月100時間を超えることもありました。最終的にうつ病を発症し、職場で自殺しました。

3.地方公務員災害補償基金静岡市支部は、男性の自殺を、精神疾患による公務災害と認定しました。

【意見・感想・解説】

今回は、部下による”逆パワハラ”が原因で、自殺に至ったケースを取り上げました。

パワハラは力関係が影響するため、一般的には上司から部下へのパワハラが多いですが、その逆のケースもあります。例えば、他部署から異動してきた上司の場合は、業務知識面や部内での信頼性がまだ浅いため、職場内でのパワーは、古参の部下が持っているケースがあります。このため、発言力のある部下から、新参の上司へのパワハラが起こることは、充分あり得ます。

1月に正式に告示されたパワハラに関する新指針においても、以下の点が記載されています。
【「優越的な関係を背景とした」言動】
同僚又は部下による言動で、
当該言動を行う者が、
業務上必要な知識や豊富な経験を有しており、
当該者の協力を得なければ、
業務の円滑な遂行を行うことが困難であるもの
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

従って、従来多くみられた、「ハラスメントは上司から部下へ行うもの」という図式は、必ずしも成り立たなくなってきたと言えます。企業のハラスメント研修についても、管理者に限定することなく全社員を対象にすることが重要になります。

⚠ 緊急時は 119(救急)/110(警察)
いのちの電話 0570-783-556(24h)
#いのちSOS 0120-061-338(24h・無料)
よりそいホットライン 0120-279-338(24h・多言語)

ハラスメント対策研修のご案内

本件のように、パワハラが「上司から部下へ」だけでなく「部下から上司へ」といった形でも起こる時代になっています。特に、業務知識や人間関係において優位に立つ部下による“逆パワハラ”のリスクは、どの組織にも潜んでおり、これを見過ごすことは職場全体の士気や安全性に大きな影響を与えかねません。

坂本直紀の研修では、こうした最新のパワハラ指針にも対応し、実際の職場で起こり得る複雑な人間関係の中で、どのようにハラスメントを防ぎ、適切に対応するかを具体的に学ぶことができます。

「部下だから大丈夫」「自分は上司だから被害者にならない」といった思い込みをなくし、全ての立場の方が正しい知識と対処法を持つことが、職場全体の健全性を守る第一歩です。

ぜひ、貴社のハラスメント対策に、坂本直紀のハラスメント研修をご活用ください。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
坂本直紀の詳しいプロフィールはこちら
坂本直紀の研修・セミナー実績はこちら
坂本直紀の書籍執筆実績はこちら
坂本直紀の雑誌執筆実績はこちら
坂本直紀のメディア取材実績はこちら