社長によるパワハラで叱責される男性社員のイラスト。暴言や組合活動をめぐる圧力により精神疾患を発症し、損害賠償を求めて提訴した事例を表す画像。
社長から「しばき倒すぞ」などの暴言で叱責され、精神的に追い詰められる男性社員の漫画イラスト。パワハラにより適応障害を発症し、休職や解雇に至った労働問題を表す画像。
組合活動をめぐる社長の暴言や長時間の叱責により、男性社員が不眠や適応障害を発症したとされるパワハラ訴訟のイメージ画像です。

【概要】

あるシステム開発会社の男性社員が、会社に約1,400万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴しました。パワハラを受けたにも関わらず、会社が適切な対応を取らなかったという主旨のものです。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.この男性社員は、当時の社長から「殺すぞ」などの暴言を受け、精神疾患を発症したと主張しています。

2.男性は本人が行っていた組合活動を巡って、当時の社長から「しばき倒すぞ」「我が社にいるだけで恥や」などの暴言を受けました。他の幹部4人も同席し、社長室で約1時間にわたって叱責されました。

3.男性は不眠などの適応障害を発症。休職を繰り返し、解雇されました。

【意見・感想・解説】

今回は、パワハラが原因でトラブルになったケースを取り上げました。現時点では提訴した段階のため、詳細な情報ははっきりしませんが、これが事実であれば、大きな問題です。

また、このようなハラスメントのケースで、解決が最も難しいのが、「社長が行為者である」ケースです。通常の社員がパワハラを行えば、「会社の就業規則の服務規律違反」ということで厳しく対処することができますが、社長であれば社内で最高の権力を持つことが多いため、対応に苦慮することは想像に難くありません。

そのため、周囲は何も手を出せず、今回のように被害者が精神疾患に罹っても不思議ではありません。実に、悩ましいところです。

いずれにしましても、昔とは異なり、社長はパワハラ等のハラスメントが問題になれば、ニュースやSNSなどで大きく取り上げられ、大きなトラブルにつながることを認識しておく必要があります。

ハラスメント対策研修のご案内

パワーハラスメントは、被害者の心身に深刻な影響を与えるだけでなく、訴訟、損害賠償、企業イメージの低下、人材流出など、会社経営にも大きなリスクをもたらします。

特に、社長や役員、管理職など、組織内で強い権限を持つ立場の方が行為者となるケースでは、周囲が指摘しにくく、問題が長期化・深刻化しやすい傾向があります。そのため、ハラスメント防止には、管理職だけでなく経営層も含めて、正しい知識と対応方法を学ぶことが重要です。

坂本直紀の研修では、パワーハラスメントをはじめ、セクシュアルハラスメント、妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント、カスタマーハラスメントなど、職場で問題となりやすいハラスメントについて、具体例を交えながら分かりやすく解説します。

また、ハラスメントをしないための言動、適切な指導方法、相談を受けた際の対応、職場内コミュニケーションの改善など、実務で活用できる内容を学ぶことができます。

ハラスメントのない職場づくりを進めるために、ぜひハラスメント対策研修の実施をご検討ください。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ

一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員

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