社内図書館で本を手に持つ社員と「書籍購入制度と社内図書館」の案内
書籍購入制度について説明する社員たちのイラスト|月3冊まで購入可能で社内図書館に返却
月に3冊まで業務書籍を購入可能、読んだ本は社内図書館で共有される仕組みをイラストで紹介

【概要】

ある会計システムサービス会社では、「書籍購入制度」を実施しています。具体的には、次のような特徴があります。

1.業務に関連する書籍を、1人月3冊まで購入することができます。

2.読んだ本は、社内の図書館に返却することとしています。

3.図書館の蔵書は、今では8,000冊を超えています。

【意見・感想・解説】

業務関連書籍をひと月あたり最大3冊まで購入することができ、かつ社内図書館として蓄積していく取り組みです。

まさに社員の知識習得が、組織全体のナレッジ・資産となります。

通常の書籍購入補助制度は、「社員個人の学び」で完結しがちです。

しかし、今回のように読了後に社内図書館へ返却させる仕組みにより、以下の効果が期待できます。

・個人の学び → 個人の資産化

・図書館に蔵書 → 他の社員の学びにつながる

・自学自習の推進 → 組織風土の強化

さらなる発展型のアイデアとしては、月1回程度の読書会を開催して、感想を語り合うなど、アウトプットの機会を増やしてもよいでしょう。

今回の事例を踏まえ、会社(社長)から社員へのメッセージおよび規程例を作成しました。ご参考ください。

会社から社員へのメッセージ例

社員の皆様へ

皆さんの日々の努力と成長が、会社の原動力となっていることに、心から感謝しています。
今回導入された「書籍購入制度」は、皆さん一人ひとりの学びと挑戦を、会社全体で支え合っていく仕組みです。

業務に必要な知識を深め、自分の視野を広げることはもちろん、それを社内図書館として共有することで、知識が社内全体の財産となっていきます。

「学び」は個人の成長だけにとどまらず、組織の文化を育て、未来を切り拓く力になります。
本を通じて、皆さんがさらに活躍の場を広げ、チームとしての絆を深めていくことを、心から願っています。

会社は、皆さんの成長と働きがいを全力で応援します。これからも、共に学び、共に前へ進んでいきましょう。

代表取締役社長〇〇〇〇

書籍購入制度規程例

(目的)
第1条 本規程は、社員の業務知識向上および自己研鑽を支援することを目的として、業務関連書籍の購入制度に関する事項を定めるものである。

(対象者)
第2条 本制度の対象は、当社に在籍する正社員および契約社員とする。

(購入可能書籍)
第3条 購入の対象となる書籍は、業務に関連する専門書、実務書、ビジネス書、業界関連書籍、その他自己啓発に資する書籍とする。
2.娯楽目的や趣味に関する書籍、雑誌、漫画などは対象外とする。

(購入冊数および費用負担)
第4条 購入できる書籍は、1人あたり月3冊を上限とする。
2.書籍の購入費用は全額会社が負担する。
3.上限を超える購入を希望する場合は、所属長の承認を得るものとする。

(購入申請手続)
第5条 書籍を購入する際は、あらかじめ所定の書籍購入申請書を総務部に提出し、承認を受けるものとする。
2.承認後は、会社指定の方法により書籍を購入する。

(書籍の所有権および管理)
第6条 会社の費用により購入した書籍の所有権は、購入時から会社に帰属する。
2.社員は、購入した書籍を業務上の学習目的で一時的に利用するものとし、読了後は速やかに社内図書館へ返却しなければならない。
3.社員は、購入した書籍を私物として取得し、譲渡し、売却し、または廃棄してはならない。
4.退職、休職その他会社が返却を求めた場合は、読了の有無にかかわらず、速やかに返却しなければならない。

(社内図書館の利用)
第7条 社内図書館は、全社員が自由に利用することができる。
2.図書の貸出・返却に関する手続きは、別途定める利用ルールに従うものとする。

(禁止事項)
第8条 以下の行為は禁止する。
1.購入した書籍の私物化または社外持ち出しによる紛失
2.破損・汚損などの不適切な扱い
3.不正な申請による購入

(その他)
第9条 本規程に定めのない事項については、総務部が別途判断する。

(附則)
第10条 本規程は、令和◯年◯月◯日より施行する。

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代表社員 坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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