
【概要】
ある大学では、同大付属校の教諭を、減給の懲戒処分にしました。教諭が教育実習中の女子大学生に、あたかも恋愛相手に送るメッセージをLINEで送るなどしたとしています。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.この教諭は、教育実習で指導を担当した女子学生に、LINEで恋愛相手に送るような内容のメッセージを送りつけました。
2.また、別の女子学生にも、不安な気持ちにさせる行為をしたことが分かっています。同大学では本人たちの精神面を考慮し、具体的な内容は明らかにしていません。
【意見・感想・解説】
今回は、「LINE」を用いたセクハラを取り上げました。LINEでのセクハラに関する相談は、私も受けることがあり、これまで、このメルマガでも取り上げてきました。
LINEは気軽にメッセージや画像を送ることが出来る反面、内容によっては、このようにセクハラに該当するケースもあります。一方で、LINEでのセクハラ行為を行った場合、不適切なメッセージが履歴として残っているため、比較的、セクハラの立証が容易な面があります。
セクハラは、通常、行為者と被害者の言い分が平行線になることが多く、立証が難しい面があるのですが、LINEですとトーク履歴が強い証拠となります。今回も、このパターンに該当するものと思われます。
いずれにしても軽い気持ちで、セクハラに該当しそうな不適切なメッセージを送らないように注意しましょう。
ハラスメント対策研修のご案内
LINEなどのチャットツールは、職場内外の連絡手段として広く利用されています。しかし、気軽に送信できる一方で、相手との関係性や立場の違いを十分に意識しないまま送ったメッセージが、セクシュアルハラスメントやパワーハラスメントとして問題になることがあります。
特に、指導する側・評価する側など優位な立場にある人が、相手に私的で親密なメッセージを送る場合、受け取った側は拒否しづらく、不安や精神的負担を感じることがあります。また、LINEのトーク履歴は証拠として残りやすいため、軽い気持ちで送った内容であっても、後に大きなトラブルへ発展する可能性があります。
ハラスメント防止のためには、「自分では問題ないと思っていた」では済まされません。どのような言動が相手に不快感や不安を与えるのか、立場の違いによって受け止められ方がどう変わるのかを、管理職・指導者・従業員が正しく理解しておくことが重要です。
坂本直紀の研修では、セクハラ・パワハラ・マタハラ・カスハラなどの基本知識に加え、メールやLINE等のコミュニケーション上の注意点、適切な指導方法、相談対応時の留意点について、実務に即して分かりやすく解説します。ハラスメントを未然に防ぐ職場づくりのために、ぜひハラスメント対策研修をご活用ください。
ハラスメント対策研修例(管理職向け)
(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ
一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。
研修講師:坂本直紀の紹介
坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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