浜松市の保育園で園長らによるパワハラやマタハラを訴え、保育士18人が一斉に退職届を提出した問題を示すイラスト
浜松市の保育園で園長らのパワハラやマタハラに抗議し、保育士18人が一斉に退職届を提出する様子を描いた漫画イラスト
浜松市の保育園で、園長らによる罵倒や妊娠中の保育士への不適切発言などを理由に、保育士ら18人が一斉に退職届を提出しました。

【概要】

浜松市のある保育園で、保育士ら18人が園長などからハラスメントを受けたと訴え、一斉に退職届を出しました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.保育士らが保護者に送った書面によると、退職の理由として以下が記載されていました。
・園長などから、子どもや保護者の前で罵倒されるなどのパワハラを受けたこと。
・妊娠中の保育士が体調不良で欠勤時、「つわりは病気じゃないから休むのはおかしい」と、批判をされたこと。

2.数年前、専務が女性従業員に抱きつくセクハラも行われていたことが発覚しました。

3.この結果、別の保育園などを運営する浜松市内の会社が、この保育園の運営を引き継ぐこととしました。

【意見・感想・解説】

今回は、ハラスメントが原因で、保育士らが一斉退職した事件を取り上げました。内容は、パワハラ、セクハラ、マタハラが行われており、園長らに責任があることは疑いの余地はなさそうです。

ハラスメントが原因で退職者が出ることは珍しくありませんが、一斉退職は、さすがに驚きました。長年の我慢が、限界に達したのでしょう。ハラスメントにおけるトラブルも、ここまで来たかという感じです。

現在の日本は人手不足ですので、転職は、比較的容易な面があります。従って、悪質な上司がいて今後も改善が見込めそうにない状況であれば、今回のように、従業員が一斉に退職するといった事態も考えられます。

いずれにしても、ハラスメントに関する社員教育を通じて、ハラスメントの防止に努めることがとても重要といえます。

ハラスメント対策研修のご案内

ハラスメントは、被害を受けた従業員の心身に大きな負担を与えるだけでなく、職場全体の信頼関係を損ない、人材流出や組織運営の混乱につながる重大な問題です。

特に、管理職や現場責任者の言動は、職場の雰囲気や従業員の安心感に大きな影響を与えます。日頃の指導や注意のつもりであっても、受け手や周囲の状況によっては、パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントと受け止められる可能性があります。

また、ハラスメントへの対応が不十分な場合、退職者の増加、採用難、企業イメージの低下、労務トラブルの発生など、経営上の大きなリスクにもつながります。

そのため、ハラスメントを「してはいけないこと」として知るだけでなく、どのような言動が問題となるのか、適切な指導との違いは何か、相談を受けた際にどのように対応すべきかを、管理職を中心に正しく理解しておくことが重要です。

坂本直紀の研修では、ハラスメントの基礎知識だけでなく、具体的な事例をもとに、職場で起こりやすい問題点や管理職として注意すべき対応をわかりやすく解説します。ハラスメントのない職場づくりを進めるために、ぜひハラスメント対策研修の実施をご検討ください。

 

ハラスメント対策研修例(管理職向け)

(1)ハラスメントによるリスク
(2)セクシュアルハラスメントとは
(3)パワーハラスメントとは
(4)妊娠、出産、育児休業等のハラスメントとは
(5)カスタマーハラスメントとは
(6)ハラスメントと労災
(7)ハラスメントをしないために
(8)怒りの感情コントロール
(9)適切な指導
(10)相談対応上の留意点
(11)ハラスメントを受けた場合
(12)ハラスメント防止規程解説
(13)職場内コミュニケーション
(14)グループワーク
(15)まとめ

一緒にハラスメントのない職場づくりを目指しましょう。

 

研修講師:坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員

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