長時間労働削減の福利厚生による還元を解説する人事労務記事のアイキャッチ画像
長時間労働削減で生まれた原資を福利厚生の充実で社員に還元する方法を解説する漫画風アイキャッチ画像
残業代削減分を昇給や賞与だけでなく、積立有給休暇、学校行事休暇、歯科受診補助、PC用メガネ支給などの福利厚生で還元する方法を紹介します。

今回も「長時間労働対策」をテーマに、
その中でも長時間労働削減を進める際の具体的な留意点について解説します。

これまでに取り上げた内容は以下の通りです。

  • (1)残業削減を正しく評価に反映させる仕組み
  • (2)賞与への適切な還元方法

今回取り上げるテーマは次の項目です。

(3)福利厚生の充実による還元

前回までの(1)(2)では、削減した残業代を「昇給」や「賞与」などの金銭面で社員へ還元する方法を紹介しました。
一方で、金銭支給だけでなく福利厚生を手厚くすることで還元する方法も、企業が取り組みやすい有効な選択肢です。

以下では、実際に多くの企業が導入している、利用しやすい福利厚生制度の事例を紹介します。

<事例:休暇制度>

● 積立有給休暇制度

失効した年次有給休暇を、年5日ずつ最大60日まで積み立てられる制度です。
利用できる目的(使用要件)は13種類あり、育児や家族介護のほか、骨髄バンクドナー活動、性別不合に関する治療・療養など、幅広いケースを対象としています。

● スクールイベント休暇

子どもの運動会や授業参観など、学校行事に参加するために、年2回取得できる特別休暇です。
この制度を導入した企業は百貨店業で週末が繁忙期であるため、従来は学校行事が週末に重なると有給が取りづらい状況がありました。
その改善として、ワークライフバランス推進の一環で導入されました。

<事例:健康管理サポート>

● 歯科の定期予防受診への補助

社員が歯科で定期的な予防受診を行う際、会社が補助金を支給する制度です。
年間12,000円まで会社が負担し、多くの社員が積極的に利用しています。

● PC用メガネの支給

パソコン作業による目の負担軽減を目的に、ブルーライトを約50%カットできる「PC用メガネ」を会社が無償で配布する制度です。
デザインはカジュアルからシックまで幅広く、好みに合わせて選択できるように整えられています。

顧問契約サービスのご案内

長時間労働の是正に向けて福利厚生制度を整備し、社員の健康や家庭生活との両立を支援する取り組みは、企業にとって重要な課題です。
しかし、制度導入の検討段階から社内浸透、そして継続的な運用までには、専門的な視点と確実な実行力が求められます。

坂本直紀社会保険労務士法人では、トラブルの予防および発生時の迅速で的確な対応に加え、優秀な人材の確保と定着を支える制度設計をご支援しています。
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代表社員 坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員
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