職場に人を育てる余裕がなくなってきていると感じる企業が約76%にのぼることを示す、忙しいオフィスで不安そうに働く社員のイラスト
メンタル不調者の早期発見・早期対応に力を入れる一方で、効果を感じる企業は約半数にとどまり、人材育成や管理職の目配りの余裕が減っている職場を描いた漫画
日本生産性本部メンタル・ヘルス研究所の調査では、メンタル不調者への早期対応の効果を感じる企業は51.4%にとどまり、人を育てる余裕の低下も課題となっています。

【概要】

前回に引き続き、日本生産性本部のメンタル・ヘルス研究所による「メンタルヘルスの取り組み」に関する企業アンケート調査結果について、紹介します。今回の内容は、次の2つです。

1.メンタル不調者の早期発見、早期対応は企業が最も力を入れていますが、「十分効果が出ている」、「まずまず効果が出ている」の合計は51.4%と、約半数にとどまっています。

2.「職場に関する変化」では、「そう思う」と「ややそう思う」の合計が高いものとして、以下の項目が挙げられる。
・「職場に人を育てる余裕がなくなってきている」(76.1%)
・「管理職の目が一人一人に届きにくくなってきている」(69.7%)
・「仕事の全体像や意味を考える余裕が職場になくなってきている」(68.3%)

【意見・感想・解説】

メンタルヘルスに関する内容です。多くの企業では、メンタルヘルスの早期発見、早期対応に力をいれていますが、まだまだ十分に効果が出ていないことがうかがわれます。

この場合、重要なのは、現場の管理職と会社の健康管理担当者との連携です。おかしな兆候(サイン)があったら見逃さず、必要に応じて、専門医の受診を促す必要があります。

職場の変化では、上位3つが、「余裕がない」ことが表れている内容です。

確かに、まだまだ景気が十分に回復していない中、余裕が感じられないことは理解できるところです。しかし、そうなりますと、ギスギスした職場となってしまいます。

まずは、「社員のほめる化」に取り組むとよいでしょう。ほめることは、相手を認めることであり、ほめられた方は、嬉しくなります。それが、社内で当たり前のように行われば、明るい雰囲気になり、余裕を生むことにつながります。是非、「社員のほめる化」に取り組んで下さい。