
【概要】
ある出版社の社員が、経営陣からパワハラを受け、適応障害となり、休職したとして、会社と社長らに対して損害賠償等の支払いを求め、東京地裁に提訴しました。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.この社員に、会社は自費出版の営業や編集補助などの仕事を命じていました。しかし、就業時間中の外出禁止を申し渡し、他の社員とは別の部屋に隔離していました。また、パソコンはインターネットやプリンターに接続していませんでした。
2.この社員が録音していた会社幹部とのやりとりでは、「お前がバカだからできないんだよ!」「無駄メシ食らい」等の罵声を浴びせられたとのことです。
3.この社員は、適応障害や鬱病と診断され、心療内科に通っています。
【意見・感想・解説】
今回は、パワハラについて取り上げました。
まだ、訴訟を提起した段階であり、ニュースの内容ですので、詳細なことはわかりませんが、今回の経営陣の対応は確かに問題あるといえるでしょう。なぜならば、営業職を命じておきながら、外回り禁止、ネット検索もできないようであれば、確かに業務を遂行することは困難です。まるで、意図的に結果を出せないようにしていると思われても不思議ではありません。
さらに、罵声を浴びせるのも当然、問題です。現在は、労使関係がトラブルになっている場合、話し合った内容を証拠として保存しておくため、ボイスレコーダーで録音されている可能性が高いということを経営陣は認識しておくとよいでしょう。そう意識しておくと、不用意な発言を防ぐことになり、結果としてパワハラの未然防止につながります。
また、今回の件は、ネットで拡散されています。今は、ネットの普及により、悪い噂は、すぐに広がります。こうした点も、意識して、適切な言動を心掛けるようにするとよいでしょう。









