2012年の大阪における中小製造業の技術継承問題を示すイラスト。高齢技術者に重要技術が偏在し、若手職人への継承が課題となっている様子。
大阪の中小製造業で高齢技術者に重要技術が偏在し、若手への技術継承が課題となっている実態を説明する漫画イラスト。
大阪市信用金庫の調査では、60歳超の高齢者がいる中小製造業が66.8%に上り、重要技術が高齢者に偏在している企業も多いことが示されています。

【概要】

大阪市信用金庫では、中小製造業における技術継承の実態をまとめました。具体的には以下のとおりです。

1.60歳を超える高齢者がいる企業は66.8%に上りました。

2.これらの企業に対し、自社の基幹的な重要技術が高齢者に偏在しているかと聞いたところ、約94%が「ある」と回答し、約40%が「顕著にある」と回答しました。

3.若手への技術継承では、「問題なく進んでいる」が約12%、「ある程度進んでいる」が約61%、進んでいないが、約26%となっていました。

【意見・感想・解説】

今回は、高齢者の技術継承に関する内容を取り上げました。なかなか高齢者に重要技術が偏在しており、技術継承が進んでいない面が、あることがうかがえます。

しかし、高齢者の保有する技術を伝承することは、とても大切なことです。高齢者は、いずれ退社するわけですから、伝承が進んでいないと、業務に支障を来たしてしまいます。

こうした問題を解決するめには、高齢者が技術を伝承することを適切に職務として位置付けておく必要があります。

そして、適切に技術伝承する社員と、そうでない社員については、評価と処遇で差をつけることも重要です。真面目に技術伝承している社員については、インセンティブを付与することが適切と考えます。

これからの高齢者雇用については、一律処遇ではなく、技術伝承のように会社の貢献度に応じて、対応することが適切と考えます。