
【概要】
ある商社では、午後6時半以降の会社での居残りを禁止しています。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.まず、午後8時半を全員退社としました。従業員から猛反対がありましたが、1年半ほどかけて達成しました。
2.次に、午後7時半、7時と段階的に退社時刻を繰り上げ、6時半にしました。
3.この制度は、長時間労働に疲弊する社員をなくしたいという社長の強い希望によるものでした。
【意見・感想・解説】
今回は、残業の抑制に積極的に取り組む企業の事例を紹介しました。
8時30分全員退社から、徐々に6時30分にしています。これは、とても素晴らし取り組みです。
まず、遅くまで社員が残業していることが常態化している企業では、過労、残業手当の問題もあり、改善が必要になります。しかし、いきなり定時退社を求めても、社員一人一人が抱えている仕事が急に減るわけではありません。
その結果、労働時間という量的な過重はなくなるかもしれませんが、短時間で処理すべき業務負荷という質的な過重という問題が生じ、その結果メンタル不調になってしまうリスクも出てきます。
従って、今回の事例のように、まずは8時30分全員退社とし、一人一人の業務負荷を軽減するための業務改善を図りながら、次は7時30分というように段階的に、全員退社時間を変更していくことがよいでしょう。









