
【概要】
ある大手音楽会社は、社員への残業代の未払いが数億円規模に上っていることを明らかにしました。具体的には、次の内容が特徴的です。
1.ある大手音楽会社は、去年6月からことし1月までの従業員の勤務等を調査したところ、グループ全従業員約1,500人の半数で、残業代の未払いがありました。
2.未払いの残業代は、合わせて数億円規模に上り、会社では、さらに精査して、5月中に支払う予定です。
【意見・感想・解説】
今回は、未払残業手当に関する記事を取り上げました。
最近は、未払い残業手当に関するニュースが続いています。金額が多額になるケースが多発していることも特徴的です。これは、長時間労働に関する労働基準監督署の対応が厳しくなってきたことも、一つの要因と考えています。
すなわち、ある広告大手会社の社員が過労自殺し、国会でも取り上げられ、大きく報道されました。過労自殺ですので、自殺の原因の一つに長時間労働があげられています。こうしたことから、現在も36協定の限度時間等の在り方をめぐって、今後、法改正がなされる方向で調整が進んでいます。
そして、長時間労働ともなれば、健康問題以外に、残業手当という問題が浮上してきます。
残業手当の未払いともなれば、明らかに労基法違反ですから、労働基準監督署の是正勧告の対象になります。労働基準監督署としては、こうした未払い残業対策を通じて、過重労働の防止を図る意味合いもあるのでは
ないかと推測しています。
今回のケースも、昨年12月に労基署の是正勧告を受けていたようです。従って、これからは、長時間労働対策は間違いなく、企業の重要課題です。適切に長時間労働対策を講じる必要があります。









