ウナギ店の経営者が未払い残業代を虚偽申告し、労働基準法違反の疑いで書類送検された事例を表すイラスト
ウナギ店が未払い残業代の是正勧告を受けた後、48万円支払ったと虚偽報告し書類送検された事例を描いた漫画
三島労働基準監督署は、未払い残業代48万円を支払ったと虚偽の是正報告をした疑いで、ウナギ店経営者を書類送検しました。

【概要】

三島労働基準監督署(静岡県)は、あるウナギ店の経営者を労働基準法違反の疑いで、書類送検しました。具体的には、次の内容が特徴的です。

1.この経営者は三島労基署から、従業員の残業代の不払いについて是正勧告を受けました。

2.それを受け 2019年4月、労基署に是正報告を提出し、従業員(1名)に3ヵ月分の未払い残業代約48万円を払った旨を、報告しました。しかしながら実態は、10万円のみの支払いでした。

3.労基署が従業員本人に確認し、この件が発覚しました。

【意見・感想・解説】

今回は、虚偽報告により書類送検された事案を取り上げました。

さすがに労働基準監督官に、虚偽申告はいけません。労働基準監督官は「司法警察官」の役割を有しているため、虚偽の対応をしていると、このように送検されても不思議ではありません。是正勧告を受けているのですから、なおさら慎重かつ誠実に対応する必要があったといえるでしょう。

一方、本来は望ましくありませんが、何らかの手違いで、労働基準監督署から是正指導を受けることは、ありえることです。そうなった場合、「役人が来たのか」という気持ちで、適当に対応してはいけません。そうした姿勢でいると、いずれ今回のようなトラブルにつながります。

問題となっている事項を適切に是正し報告することで、労基署の担当者に納得してもらうことが重要です。

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代表社員 坂本直紀の紹介

坂本 直紀(さかもと なおき)
人事コンサルタント/特定社会保険労務士/中小企業診断士
坂本直紀 社会保険労務士法人 代表社員

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